泉区は今年度、子育てに関する新事業を開始する。親子で利用できる施設紹介やひきこもりの児童・生徒を支援する事業者が情報共有できる場などを新設。区が掲げる「子育てに優しいまち」を推進する施策に着手する。

「元気に育て!子育ち子育て応援事業」と銘打った今回の取り組み。泉区は3つの新規事業に着手する。

「お出かけ応援シールラリー」は、4カ月児健康診査に来庁した保護者に、区内の子育て支援施設が紹介されたカードを渡す。保護者がシールを貼りながらラリーを行うもので、施設の場所を認識してもらうことが目的。ゴールの「地域子育て支援拠点すきっぷ」で参加賞がもらえる。

「子育て支援グループの活動充実支援事業」は、区内の子育てサロンや親子サークルを実施するグループに山口賢区長が日ごろの活動への「感謝の手紙」を手渡す。行政から経済的な支援を受けず自主的に継続している多くのグループへ謝意を伝えるという。

「不登校・ひきこもり事業者活動支援事業」は、地域で活動する支援団体が情報を共有できる連絡会を設置する。このほか、当事者の悩みを改善できるヒントとなるような講演会を実施する。全国的に増加傾向にある、不登校や引きこもりの児童・生徒を支える団体を、区として継続的にバックアップしていく方針だ。居場所づくりに取り組む(一社)かけはしが運営する拠点が4月22日、いずみ野駅近くに開設もされている。

区担当者は「区内の出生数は減少している。支援団体のみなさんとも協力をしながら、安心して子育てができる良好な環境を整えていきたい」と話している。