平塚市横内でタクシー運転手が殺害され、売上金が奪われた2010年の強盗殺人事件が未解決のまま14年目を迎えた5月20日、平塚警察署などが平塚駅北口で情報提供を呼び掛けた。県警や神奈中タクシー(株)の社員など計25人が参加し、チラシ500枚を駅利用者らに配布した。

同事件は14年前の5月20日未明に発生。タクシー運転手の荒井庄次郎さん(当時62)の遺体が、横内の東海道新幹線高架脇に停車したタクシーのトランク内で発見された。首には刃物で切られた傷があり、運転席が燃やされ、売上金が無くなっていた。同署による必死の捜査も実らず、今も有力な手掛かりは得られていない。

駅の利用者は足を止め、呼びかけに耳を傾けながらチラシを受け取っていた。石井清一郎署長は「遺族の方の無念を晴らすため捜査を継続している。市民の方にもう一度14年前を思い起こしてもらい、少しでも情報提供があれば」と訴えた。

平塚駅のタクシー乗り場には事件の情報提供を呼び掛ける看板が設置されているほか、同署では聞き込みや防犯カメラの映像をもとにした捜査などを続けている。

事件に関する情報提供は平塚警察署特別捜査本部【電話】0463・31・0110。