任期満了に伴う小田原市長選挙が5月19日に投開票され、前職の加藤憲一氏(60・無所属)が2期目に挑んだ守屋輝彦氏(57・無所属)と新人の古川透氏(64・無所属)を破り、4度目の当選を果たし返り咲いた。

2万票差で圧勝

まれにみる僅差だった前回市長選(2020年)に続き、接戦も予想されていたが、蓋を開けてみれば圧勝だった。守屋氏に2万票以上の大差をつけ4万6038票を獲得した加藤氏は、19日午後11時ごろに市内城山の選挙事務所に現れ、「市民の良識が示された。誠実でまっとうな市政を取り戻してほしいという思いだとわかった」と喜びを語った。

一方、守屋氏は午後10時40分頃に神妙な面持ちで支援者らが集まった鈴の音ホール(風祭)の壇上に上がり、「4年前に市長に就任し『世界が憧れるまち』を目指した成長戦略は間違っていなかった。2030年に向かってもっと歩んでいきたかったが、結果は率直に受け入れなければいけない。皆様には心から感謝しています」と支援者らに頭を下げた。

また、開票所の小田原アリーナに顔を見せた古川氏は「もう少し伸びると思っていたが、完全に私の準備不足」と振り返った。

当日有権者数は15万7448人(男性7万6132人、女性8万1316人)。投票率は48・17%で前回の市長選(2020年)を1・38ポイント上回った。また、女性の投票率は49・33%で前回より2・23ポイント伸びた。