口臭ケアだけでなく、重篤な病気のリスクを減らして健康な体を手に入れる。そのために必要な歯磨きについて新提案を行っている伊東材祐(さいゆう)さんは、「世の中の99%の人は歯磨きが間違っている」と話します。

目からウロコの新しい歯磨きの仕方を、同氏の著者『おとなの歯磨き』(フローラル出版)より一部抜粋、編集してお届けいたします。第3回は「免疫力が高まり口内が若返る3つの歯磨き法」です。

99%の人が間違えている歯磨き

世の中に出回っている歯磨きの99%は、残念ながら間違っています。

私が7万回以上の訪問診療で出会った患者さんの中で、特に歯磨きで間違っていることが3つあります。それが「磨き時間」「歯ブラシの持ち方」「磨き方」です。

まず磨き時間ですが、実に7割の人が3分未満で歯磨きを終えています。

朝は1分でも無駄にできないという人が多く、夜は仕事から帰ってきたら疲れていて、いろいろおおざっぱになる。やる気が出ない。このような生活が続けば、歯磨きに時間を使えないのも無理はありません。

しかし、これではどうしても磨き残しが出てしまいます。実際に歯垢染色剤を歯磨き後に使ってみると、赤く染まった歯を確認できます。