まるで「早稲田−護国寺ワープ」。

環状4号線 バリバリ工事進む!

 東京都第六建設事務所が2024年5月、今年度の事業概要を更新。整備中の「環状4号線(目白台)」について、いよいよトンネル工事着手に向けて調整を進めるとしています。

 環状4号線はその名の通り、東京の都市計画道路のなかで、皇居を囲む内堀通り(環1)から数えて外側へ4番目の環状道路で、「外苑西通り」(港区−新宿区)や「不忍通り」(文京区−台東区)、「明治通り」(荒川区−墨田区)、「丸八通り」(墨田区−江東区)などが該当します。

 現在は外苑西通り(白金台)から東へ、品川駅付近のJR線を越えて旧海岸通りまでの延伸事業も進んでいますが、既存区間も所々で未開通部、未整備箇所があり、複数の区間で整備事業が進められています。

 そのなかでも、神田川沿いの低地を通る新目白通りから、山の上の不忍通りまでをつなぐのが「目白台」区間775mです。ここは神田川の橋、小学校の下をくぐるトンネル、さらに掘割などで構成されます。計画幅員は最大35m。用地取得率は99%まで達しています。

 もう一つの未開通部が、2018年から工事が始まっている新宿区内の「富久町」区間330mです。隣接する「河田町」区間が2022年5月に開通しており、富久町区間ができれば、長らく現道がなかった靖国通りー抜弁天通りの南北軸が全通します。

 このほか、環状4号線にあたる夏目坂通り(若松町−早稲田)、不忍通り(本駒込)、明治通り(荒川区常磐線ガード付近ならびに墨田区八広付近)でも、拡幅事業が実施されています。

 前出したJR品川駅付近の延伸事業は、東京メトロ南北線の「品川延伸」(白金高輪−品川)ルートにも重なる大事業となりますが、用地買収はまだまだ進んでいません。それより先に、既存区間の環状道路としての機能強化が進むかもしれません。