詐欺被害を防いだのは、コンビニエンスストアの29歳の店長でした。犯人に騙され、多額の現金を手にした被害者を見つけた店長のとっさの判断とは。

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きょう警察から感謝状が贈られたのは、山形県高畠町にあるセブンーイレブンの店長、宇津木義樹さんです。

宇津木さんは先月22日、米沢市に住む20代の男性を、特殊詐欺の被害から守ることができました。

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セブンーイレブン高畠福沢店 宇津木義樹 店長「(男性客は)『買わなきゃいけない』ってなっていて、多分、脅されていたんだと思う」

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警察によりますと、店を訪れた男性は電話で、「未納料金がある。支払わないと裁判になる」などと言われていました。

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当時、レジにいた宇津木さんは男性が手に持っていたあるものに気が付きました。

セブンーイレブン高畠福沢店 宇津木義樹 店長「封筒がちょっと見えちゃったので、『あれ?なんか高額だな』って。多分、ATMとかに置いている封筒に30万円入っていた。結構、入っているなって、ちょっとびっくりした」

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男性が買おうとしていたのは、30万円分の電子マネーでした。

セブンーイレブン高畠福沢店 宇津木義樹 店長「『こういう詐欺、今流行っているんですけどそうじゃないですか?』と声かけして、『実は電話かかってきて』って。『払えと言われているんです』っていうことだったので、これは詐欺だと思ったのがきっかけだった」

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宇津木さんはすぐに警察に通報します。

警察が来るまでの間、男性の携帯電話には何度も、犯人から電話がかかってきましたが、出ないよう説得し続けました。実はこの店。今回で詐欺被害を防ぐのは5回目でした。

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セブンーイレブン高畠福沢店 宇津木義樹 店長「声をまずかけるところから始めたほうがいいのだと自分の中でも改めて思った。詐欺も巧妙になってきているので、みんなで店全体で防いでいけたらいいのかなと思う」

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警察によりますと、今年に入って県内で阻止した特殊詐欺53件のうち、コンビニで阻止されたものは45件あり、こうしたコンビニが詐欺被害を防ぐ砦になっています。

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