どこにでも生えているオレンジの花。実は毒があり、触るだけで危険が。

 東京・世田谷の道端にも…。

 小さな子どもがいる家庭でも。この時期、日常にありふれたオレンジの花。実は注意喚起を始める自治体もあるほどの“危ない花”なのです。

 植物に詳しい専門家にその怖さを聞きました。

鯉淵学園農業栄養専門学校 藤井義晴教授
「このサヤのところが長いのでナガミヒナゲシ」

 鮮やかなオレンジ色の花びらと細長い実が特徴の「ナガミヒナゲシ」は外来植物。現在は日本全国に生息しています。

鯉淵学園農業栄養専門学校 藤井義晴教授
「(花を)摘むと、ここから黄色い汁がすぐにポタポタ出てきます。この汁がアルカロイド。皮膚とかに付くとかぶれる。子どもとかは茎をプツッとちぎって、この汁が付くとかぶれたりすることがある」

 知らずに摘むと、有毒物質によって肌がかぶれる恐れがあるそう。さらに、駆除の仕方を間違えると毒を持つ花がさらに拡大する危険も。

 注意が必要なのは茶色い実の部分。平均で1600粒ほどの種が含まれているそうなのです。

鯉淵学園農業栄養専門学校 藤井義晴教授
「茎のところはあんまり汁が出ないので、茎のところを持ってスポッと抜いてあげて。茶色い部分から種がいっぱい出るので、こぼさないように。斜めにすると(種が)こぼれるので。実だけ先に折って入れたらいい」

 種が漏れないよう、しっかり袋の口を縛ります。

鯉淵学園農業栄養専門学校 藤井義晴教授
「花の咲いている時期は(有毒の)黄色い汁が付くので危険ですし、ちょうど今ごろから梅雨時に実が成熟してまき散らされるので、まき散らさないのが必要」