大雨による甚大な被害を受けたブラジルで蚊の繁殖によってデング熱の感染が拡大し、今年に入って3000人近くの死亡が確認されました。

 デング熱は蚊が媒介する感染症で、発症すると高熱や激しい頭痛、関節痛などの症状が出て重症化すると死亡することもあります。

 ブラジル保健省によりますと、今年に入って514万人以上がデング熱に感染した疑いがあるとみられていて、2899人が死亡したということです。

 特にブラジル南部での感染が拡大していて、大雨による大規模な洪水の被害を受けたリオグランデドスル州では感染の疑いのある人が去年の同じ時期に比べて6倍近くに急増しています。

 地元当局は非常事態宣言を出すなどして警戒を呼び掛けています。