ギリシャの名門・オリンピアコスが、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)制覇に向けた機運を高めている。ギリシャ『To Vima』が伝えている。

ギリシャ1部を制すこと歴代最多の47回、今季も残り3試合で首位と勝ち点5差の3位と優勝争いに踏みとどまるオリンピアコス。一方で、欧州はECLでも準決勝を戦う。

今季のイングランド・プレミアリーグを席巻するアストン・ビラ相手に、準決勝1stレグはアウェイで4-2と勝利。9日のホーム2ndレグを前に、大きなアドバンテージを得た。

実はオリンピアコス、今季は各カテゴリーが非常に良いシーズンを送っている。

先月22日、ユース年代(19歳以下)の欧州王者を決める大会「2023-24シーズンUEFAユースリーグ決勝戦」に、ギリシャ勢として初めてオリンピアコスU-19が進出。イタリアの名門ミランを3-0と圧倒して初優勝を飾ったのだ。

ユース年代とはいえ、ギリシャ勢がUEFA主催のクラブタイトルを獲得するのは史上初。ミランU-19のイグナツィオ・アバーテ監督は「オリンピアコスは強かった…」と途方に暮れた。

今度はトップチームが頑張る番。

昨季セビージャでヨーロッパリーグ(EL)を制したホセ・ルイス・メンディリバル監督が率いるチームのエースは、今季公式戦30得点のモロッコ代表FWアユブ・エル・カービ(30)。

頼れる30歳は自身のSNSを更新し、「いつも応援ありがとう。前回わざわざイギリスまで来てくれた人たちにもありがとう。次はホームでビラを倒そう。ファイナルへ行こう!」と、自撮り動画でサポーターへメッセージを送る。

U-19チームが初の欧州王者なら、トップチームも初の欧州カップ戦タイトルへ…ECL制覇に並々ならぬ情熱を燃やすオリンピアコスだ。

今季のECL決勝はギリシャ・アテネ「OPAPアレーナ(スタディオ・アギア・ソフィア)」で開催される。