中越地震から今年で20年の節目を迎えることから、小千谷市で震災からの復興を経て今後のまちづくりについて考えるシンポジウムが開かれました。

このシンポジウムは、一般社団法人地域安全学会が主催して開催されたもので、宮崎悦男小千谷市長や復旧・復興に長く携わってきた大学教授らが登壇。被災から20年を振り返り、人口減少化における今後のまちづくりのあり方などについて議論しました。

兵庫県立大学の澤田雅浩准教授は「きっかけが震災があったからということを30年後に話さなくとも、面白い小千谷市のまちづくりができていて、よく考えるとその1つのきっかけが、震災だったといった感覚でいいと思う」と私見を述べました。

一方、宮崎悦男小千谷市長は「同じ小千谷市の中でも東と雪深い山間地と、また違った色とりどりの文化を磨き上げて、災害を乗り越えてきた。そのこと自体の再確認を10年単位でしっかりとやっていくことが、新たなまちづくりに繋がっていくと思う」と話しました。

このほか、急激に変化する自然環境や社会環境にどのように対応していくのか、活発な意見が交わされました。