イタリア中部にあるトスカーナ州の州都フィレンツェ。

中世の面影残る街の中心部は、世界遺産に登録されている魅力が詰まった場所です。ルネッサンス文化多く残る街中では、歴史的な建築物や美術館、さらには美食が堪能できます。

今回は、イタリア在住の筆者がフィレンツェの魅力や観光スポットをご紹介します。

フィレンツェの観光ポイントと魅力

フィレンツェへは、ミラノから電車で2時間、ローマから3時間の距離にあります。日本から直行便はないですが、ヨーロッパ内フランスなどからはフィレンツェ・ペレトラ空港(Firenze-Peretola)へのアクセスが可能です。

フィレンツェの観光ポイント

Photo by Shiho Yamaguchi

フィレンツェには、美術館や教会など点在していますが街の中心地に観光スポットがあるので徒歩やバスでの移動が便利です。

ベストシーズンは、春から夏にかけて。8月の真夏になると日差しが強くサングラスは必需品です。日焼け止めクリームも欠かせません。

冬の間は、雨が多く曇りが続く日があり、霧雨のような雨が突然降るので傘があると安心です。

フィレンツェの街はコンパクトなので、2日間あれば全て観光できます。少し足を伸ばして、ピサの斜塔がある街へ行くのもおすすめ。フィレンツェからピサは時間により異なりますが、約1時間から1時間半の距離にあります。

フィレンツェの魅力

Photo by Unsplash

古く昔に共和国と栄えたフィレンツェ。

フィレンツェは、ルネッサンス文化の中心地としても親しまれ、美しい街並と芸術家の街として知られています。

街中には、多くのギャラリーや美術館、教会など歴史のある建物やアートが堪能でき芸術文化を深掘りできる街です。

さらに、グルメも見逃せません。フィレンツェの伝統料理でもある、「ビステッカ・フィオレンティーナ」はイタリアを代表するTボーンステーキ。熟成肉を豪快に焼いたステーキは、ジューシーでありつつしっとりしたお肉の旨さが堪能できます。

フィレンツェのあるトスカーナ州は、ワインの宝庫としても有名です。日本でも多く見かける「キャンティ(Chianti)」はトスカーナ発祥。フィレンツェへ行ったら本場のワインも味わいましょう。

フィレンツェで見逃せない観光スポット

フィレンツェへ行ったらどこから観光しようか迷いますよね。筆者はミラノ在住ですが、友人がフィレンツェへ訪れる度に日帰りや週末を利用して観光に行きます。ここでは、1日で楽しめる定番観光スポットをコース順にご紹介。

サンタ・マリア・デル・フィオレ大聖堂|Cattedorale del Santa Maria del Fiore

Photo by Unsplash

最初に訪れる場所は、フィレンツェのシンボルでもある「サンタ・マリア・デル・フィオレ大聖堂」。

ドゥオーモ(大聖堂)という名で親しまれて、約600年かけて建築された歴史ある場所です。

見どころは、堂内のクーポラ(丸い屋根の部分)に描かれたフレスコ画。キリストや天使が描かれた「最後の審判」を鑑賞することができます。

ステンドガラスの窓から穏やかな光が差し込み、非日常的な空間が楽しめる場所です。

クーポラ内へ登り、フィレンツェの街並を一望することもできます。

ジョットの鐘楼|Campanile di Giotto

Photo by Unsplash

ジョットの鐘楼は、サンタ・マリア・デル・フィオレ大聖堂の横にある鐘楼です。

重厚感あるゴシック様式の建築を間近で見ることができます。

フィレンツェへきてどこの展望台へ行こうか迷ったらジョットの鐘楼がおすすめ。サンタ・マリア・デル・フィオレ大聖堂と一緒にフィレンツェのレンガ造りの街並が写真に残せます。

ガイドブックなどで一度はみたことのある美しい景色が堪能しましょう。

サン・ジョヴァンニ洗礼堂|Battistero di San Giovanni

Photo by Unsplash

サンタ・マリア・デル・フィオレ大聖堂の向かいにサン・ジョヴァンニ洗礼堂があります。イタリアを代表す詩人ダンテもこの場所で洗礼を受けたと言われている場所です。

ロマネスク様式で建築された八角形の洗礼堂は、フィレンツェで1番古いとされている建物。サン・ジョヴァンニ洗礼堂の外側にあるゴールドの扉「天国への門」が有名な場所です。「天国への門」は、美しい彫刻があり扉が金色に塗られています。洗礼堂内には、静寂な空間の中に金色を使用した天井画が広がり息を呑む美しさです。

ヴェッキオ宮殿|Palazzo Vecchio

Photo by Unsplash

サン・ジョヴァンニ洗礼堂から徒歩6分ほどの距離にあるヴェッキオ宮殿。

ヴェッキオ宮殿は、かつてフィレンツェ共和国の政庁舎だった場所で、その後フィレンツェの政治権力を握っていたメディチ家が住んでいた宮殿です。現在美術館として一般公開されています。

見どころの一つは、フィレンツェ共和国時代に使用されていた「五百人広間」という500人の人が入れる広間。

壮大な五百人広間には、絵画や彫刻が展示されています。天井に描かれている絵画も見逃せません。絵画の中には、ミケランジェロやレオナルド・ダ・ヴィンチの作品もあります。

ウフィツィ美術館|Uffizi Gallery

Photo by Unsplash

ヴェッキオ宮殿から徒歩3分の場所にウフィツィ美術館があります。

ウフィツィ美術館は、世界中から多くの人々があつまる観光スポットです。フィレンツェのルネサンス時代を代表する巨匠の作品が展示されています。

教科書などで一度は見たことのある「ヴィーナスの誕生」もここに展示されているので美術に詳しくなくても楽しめる場所です。他にもレオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」、ラファエロ、ミケランジェロの作品も堪能できます。

美術館には、カフェもありパニーニやケーキがあるのでランチをするにもおすすめです。外のテラス席からは大聖堂も眺められます。

ヴェッキオ橋|Ponte Vecchio

Photo by Unsplash

ウフィツィ美術館から徒歩3分ほどの距離にヴェッキオ橋があります。

フィレンツェの街中を横断するアルノ川に架かるヴェッキオ橋。イタリア語で古い(Vecchio=ヴェッキオ)橋(Ponte=ポンテ)という意味を持ち、ローマ時代からあることで知られています。

橋の両脇には、お店が並びのんびり散歩するのに最適な場所です。

ヴェッキオ橋の上には、秘密の通路「ヴァザーリの回廊」がありヴェッキオ宮殿に続いています。フィレンツェ共和国を統括していたメディチ家が住居として使用していた時期に活用していそうです。現在は、一般公開は現在していませんが、2024年の夏に一般開放する予定。

東京ディズニーシーにある橋も、ここからインスピレーションを受けたようです。

ミケランジェロ広場|Piazzale Michelangelo

Photo by Unsplash

ヴェッキオ橋からバスを利用して約25分、もしくは徒歩で約20分の距離にあるミケランジェロ広場。

ミケランジェロ広場は、丘の上にあるフィレンツェの街を一望できる広場です。ダビデ像のレプリカが中央に佇んでいるのが目印。

夕日から夜景を見る人で夕方の時間は多くの人々が訪れる場所です。

街の中心部から離れていますが、フィレンツェ行ったら欠かせないスポットなのでぜひ足を運んでみてください。

フィレンツェでたっぷりアートと美食を楽しもう

今回は、フィレンツェへ行ったら欠かせない定番スポットをご紹介しました。定番の観光スポット以外に、ブランドが好きな方にはフィレンツェ発祥のフェラガモ美術館やグッチ美術館もおすすめです。時間があったらぜひ立ち寄りイタリアのトップメゾンの歴史を紐解いてみてください。

近郊には、イタリアブランドをお得に購入できるアウトレット「ザ・モール」もあります。

今回ご紹介した定番コースに加え、オリジナルプランを作って思い出に残るフィレンツェの旅を実現させてくださいね。

https://www.veltra.com/jp/europe/italy/firenze/


余暇プランナー:Shiho Yamaguchi