◇研修医復帰のめど立たず 互いに「対話」呼び掛けも

 政府が医師不足などの対策として打ち出した大学医学部の定員増員に反発して職場を離れた研修医の復帰のめどが立たない中、政府と医療界は互いに対話を呼び掛けながらも歩み寄る気配はない。相手に対し対話のテーブルにつくよう要求するばかりで両者が一歩も譲らず、議論の進展はみられない。対話の必要性については双方ともに異論はないものの、前提条件が食い違っており、同じテーブルにつくのは難しい状況だ。医療界が定員増員を白紙化した状態で対話を始めるべきだとする一方、政府は「条件なしに」対話の場に出るよう要求している。

◇海外通販サイト 子ども用装身具から最大278倍の重金属検出

 ソウル市は23日、中国電子商取引(EC)サイトのSHEIN(シーイン)とアリエクスプレスで販売されている装身具7点の安全性検査を行った結果、2点から重金属(鉛、クロム、ニッケル)が検出されたと発表した。SHEINで販売されている子ども用腕時計は、竜頭の部分から基準値の278倍を超える鉛が検出された。時計の裏面の金属部分からは、基準値の3.4倍のクロム、4.4倍のニッケルが検出された。ソウル市はこれらの中国ECサイトのほか、利用者の多い海外ECサイトにも検査対象を拡大する計画だ。

◇韓国の平均賃金がOECD平均の9割まで上昇 日本との差も広げる

 韓国の労働者の平均賃金は2014年に初めて日本を上回った後も上昇を続け、22年は4万8922ドル(約767万円)と、経済協力開発機構(OECD)平均(5万3416ドル)の91.6%まで拡大したことがOECDの統計で分かった。韓国の22年の平均賃金はOECD加盟国38カ国のうち上から19番目。1位はアイスランドの7万9473ドルで、日本は4万1509ドルで25位だった。1992年に日本(4万434ドル)は韓国(2万6214ドル)の1.5倍だったが、2014年には韓国(4万746ドル)が日本(4万257ドル)を上回った。逆転して以降は格差が広がり、22年に韓国は日本の1.2倍となっている。

◇盧武鉉元大統領死去から15年 与野党トップらが追悼式参列へ

 盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の死去から15年となる23日、盧氏の故郷で墓地がある南東部・慶尚南道金海市の烽下村で追悼式が開かれる。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は追悼式に花輪を送り、哀悼の意を示す予定だ。盧氏の大統領在任中に秘書室長を務めた文在寅(ムン・ジェイン)前大統領は3年連続で参列する。与党「国民の力」トップの黄祐呂(ファン・ウヨ)非常対策委員長や盧氏の流れをくむ最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表ら多くの与野党関係者が出席する。

◇ソウルの地下鉄駅 利用客数最多は蚕室

 ソウル交通公社が今年1〜4月の地下鉄1〜9号線の利用客数を分析した結果、1日当たりの平均乗降人数が最も多い駅は2号線の蚕室駅で、15万5229人が利用した。2位は江南駅で1日平均15万1607人が利用した。前年同期間には江南駅が15万9人で1位、蚕室駅が14万9951人で2位だったが、今年は順位が逆転した。蚕室駅は、最寄りの蚕室野球場の観客増加や外国人観光客の増加により利用客数が江南駅を上回ったものと分析される。