【ソウル聯合ニュース】韓国政府が韓中日首脳会談(27日、ソウル)で採択される共同声明に北朝鮮による韓国人拉致被害者、拘束者、韓国軍捕虜の問題解決を目指すとの内容を盛り込む案を模索している。複数の政府筋が24日までに明らかにした。

 3カ国首脳会談の開催は2019年12月以来、約4年半ぶりとなる。政府筋は「2018年と19年の韓中日首脳会談後の共同声明に日本人拉致問題の解決が含まれた」とし、「今回も日本が拉致問題を盛り込もうとする可能性が高いため、韓国人拉致被害者についても同じ部分で言及すればよい」と説明した。

 19年12月に中国・成都で開かれた第8回韓中日首脳会談では、「次の10年に向けた3カ国協力に関するビジョン」が採択され、「中国と韓国の首脳は、日本と北朝鮮との間の拉致問題が対話を通じて可能な限り早期に解決されることを希望する」との内容が盛り込まれた。

 18年5月に東京で開かれた第7回会談では「韓中日サミット共同宣言」が発表され、「韓国と中国の首脳は日本と北朝鮮との間の拉致問題が対話を通じて可能な限り早期に解決されることを希望する」との文言が入った。

 北朝鮮問題に関連する市民団体の関係者などからは、韓国政府に強い意思があれば、韓国人拉致被害者問題の解決を韓中日首脳会談の共同声明に盛り込むことに大きな問題はないだろうとの見方が出ている。