ビットコイン価格が約20分ほどで43,357ドルから40,659ドルまで6.5%急落し、一時41,000ドルを割り込んだ。

トレーディングビューのデータによると、記事執筆時点では安値からわずかに上昇し、42000ドル前後で取引されている。

時価総額で2番目に大きい仮想通貨であるイーサリアム(ETH)も、同じ時間枠で8.9%以上急落した。ETHの価格はその後安定し、5.3%安の2200ドル付近で推移している。

BNBやXRPソラナ(SOL)などの他の仮想通貨も下落した。

コイングラスのデータによると、このわずかな下落により、2億7000万ドル以上のロングポジションが清算された。また、BTCの建玉の一部である12億ドルが消失し、現在は179億ドル前後となっている。

今回の下落は著名アナリストであるスコット・メルカー氏が8週連続の上昇を指摘した直後に起こった。メルカー氏は「いつ調整があるのか」と予測していた。

この価格下落は、過去1ヶ月以上でビットコインにとって最大の下落幅だ。ビットコインが過去30日間で12%以上成長していた。

しかし、ビットコインは今年1月1日以来150%以上の上昇を記録。この上昇は、主に米証券取引委員会(SEC)が複数の現物ビットコイン上場投資信託(ETF)を承認するという期待によって押し上げられている。

また、ビットコイン上昇に追い風となっているのは、連邦準備制度理事会(FRB)が来年半ばに利下げを開始するとの市場全体の期待からだ。

投資家はまた、次のインフレデータや今年最後の連邦公開市場委員会(FOMC)会合に備えている。多くのアナリストはコアインフレの改善を期待しており、連邦準備制度は現在の利率を維持すると見ている。