車好きな「KiYO」(@mm2551013)さんのXの投稿が話題になりました。

「コンビニでバック駐車する時ハザート焚きながら駐車してたんだけど車降りたらそういう車でハザード焚きながら駐車するのダサいから辞めな?っておっさんに言われたんだけどwww
きっと右左折時にウインカー焚かないのがカッコいいと思ってるタイプなんだろうなあ…」

 KiYOさんは「『法で定めていないから』、『カッコ悪いから』必要ないではなく、事故(交通トラブル)を防ぐためにはどうしたら一番効果的か?を考え行動するのが大事だと思います」と、他車や歩行者と意思疎通がはかれるハザードを活用すべきだと感じています。

 リプライにはKiYOさんに賛同するコメントが寄せられて、1.9万を超える「いいね」がつきました。

「100歩譲ってダサくても、それが安全に寄与するならやった方が良い」
「バック時にハザード焚く人と曇天時にライト点灯する人は推せる」
「昼夜問わず、注意喚起の為に後進するときハザード点灯させますね。万が一、後進ランプ切れていたら困りますし」
「ハザード焚いていた方が相手に伝わって良いと思いますし、車のカッコよさに負けない相手への思いやりを持っていると思います」
「元配達人なので、会社の車だろうが自分の車だろうが、バック時停車時のハザード点灯が癖になって抜けません」
「駐車場での保険対応でハザード点灯の有無で責任割合の違いがあると聞いた事があります」
「ハザード付けたり、ウインカーを使うのは自分の為ではなく、周りの為。そう思っていたら付けない選択肢は出て来ない。」

 KiYOさんも「『後退灯があるから必要ないでしょ?』という意見も散見されましたが、『車両を側面から見た際に後退灯は見えますか?』と言いたいです。他車目線で考える能力を養うべきだと思います。類例をあげると薄暮の迫る時間帯に早めに前照灯を点けるなども同様です」

「私は車好きで運転時間は長い方だと思いますが、運転中に見かけた良い行動は積極的に取り入れ、自分が運転している際にヒヤリとした場面があればどうすれば防げたかを考え改善することが必要だと考えています。駐車場で声をかけてきた人は、一歩間違えれば自身も含め人を殺めてしまう可能性のある鉄塊を自分の意思で動かしているという意識が低すぎると考えます」と、この投稿が交通トラブルを減らす一助になれば嬉しいと話します。

 ハザード(正式名称:「非常点滅表示灯」)は、非常時ややむをえず路上駐車する場合などに点灯します。今回のような駐車時の点灯について「ツキノワプロダクション(from 月の輪自動車教習所)」(@tsukinowapro)(滋賀県大津市)の担当者さんにお話を聞きました。

ハザード点灯について、教習所に聞いた

──コンビニなどで駐車する場合に、ハザードを点けると教習所で指導されることはあるのでしょうか。

 コンビニで駐車をする練習を実技で行うことはないですが、学科教習などで後続車に「今から駐車枠にバックで入れるから突っ込まんといてね」という意味でハザードを点灯しましょうなど講義することはあります。ちなみにですが、路上駐車をする実技練習の際はハザードを点灯するように指示します。

──ということは、「駐車時にハザードは点けた方がよい」ということですね。

 よいと思います。運転の行動意思を伝えるため、事故防止のために点けてダサくないし、損をすることはないと思いますよ。

──ハザードを点けているかいないかで保険の過失割合が変わるというコメントがありましたが、どうなのでしょう。

 ハザード点灯するしないはあまり関係ないような…気がします。バック時に起こる逆追突事故も後ろにいる車が進行しているか停止しているかで過失も変わりますよね。

──なるほど。ハザードはさまざまなシーンで使われています。

 ハザードランプは、基本的に周りの車への気遣いで使うことが多いと思います。サンキューハザードや高速道路で渋滞中であることを後続車両に伝えたりとか。車両間の意思疎通を図る有効な手段として、事故防止のためにも積極的に使用してほしいと思います。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)