派閥の裏金事件で自民党から党員資格停止1年の処分を受けた下村元文部科学相が国会内で講演し、岸田首相を批判した上で森元首相に対する再聴取を求めました。

下村氏「真相解明がなくて、ただスケープゴートのような形で処分されたというふうに思ってます。やはり、岸田総理が森元総理に対しては、きちっとそのときの件について私はもっと詳しく聴取をする必要があると思います」

下村氏は、森元首相が派閥の会長を務めていた2005年時点でキックバックが行われていたのは明らかだと指摘しました。その上で、「岸田総理が自民党の総裁として森元総理に対して再聴取などきちんと対処すべきだ」と訴えました。

また岸田首相が処分を受けなかったことに関しては「組織のトップとして責任を取るべきだ」と批判しました。

下村氏「私は6月の総選挙等は、もう自爆選挙になるというふうに思ってますから、絶対すべきではないというふうに思っております」

下村氏はまた、今の国会会期中の衆議院解散について「自民党は大敗する」「とても解散ができる状況ではない」などと述べました。