大相撲三月場所は新入幕の尊富士(伊勢ケ濱)がじつに110年ぶりとなる新入幕での優勝を果たす快挙で幕を閉じた。今月12日からは東京・両国国技館で五月場所が開催される。熱戦を前に、4月1日に行われた春巡業「箕面万博場所」に密着。“巡業専用”の土俵づくりの密着映像を見た相撲通タレントが「これはすごい映像。見たことない」「超レア」など、知られざる映像のオンパレードに驚きと興奮を露わにした。

【映像】相撲“通”が驚いた「巡業専用土俵」ができるまで

 巡業専用の土俵ができる舞台裏に驚愕、興奮したのは、相撲大好きなお笑いコンビ・キンボシの西田淳裕だった。

 8時、地元ボランティアの協力を得て60人ほどで巡業専用の土俵づくりがスタート。体育館の中に運び込まれたのは、土俵の型枠だ。まずは模りされた土俵の枠をはめ込んでいき、パイプで四方を固定する。

 土台を補強するために続々投入されたのは、発泡スチロールの塊だ。これを隙間なく詰め込んでいくと、土台が完成。この映像に西田は「すごい。これはすごいなぁ。すごい映像です。見たことない」と既に興奮気味。

 ここまで土を一切使っていないが、これは巡業専用の土俵ならでは。本来、本場所の土俵では約40トンの土のみを使用するが、巡業のそれは枠と土台、ビニールシートで土台を覆ったら、7トンの土で土俵を形作っていく。

 その後、土を均等にならして3人の担当者(呼出し)が専用の道具で固めていく。呼出しの禄郎さんいわく「新弟子がすぐにできるものではない。重ね方、むやみに叩かない。音はパフパフという音と、パシンという音がある。キレイに叩けたときはいい音がする」と奥が深い。

 土をならしたら、円に沿って溝を掘って俵を仕込む。さらに徳俵をはめ込めば、仕切り線の作成だ。間隔70センチの板でマーキングして、ペンキで白線を引く。御神酒と盛り塩で祈祷して土俵を清めたら、巡業専用土俵の完成となる。

 改めて西田は「これは知らなかった。超レア。本場所の国技館の土俵づくりは結構ファンは知っているが、巡業の土俵は知らない。枠を作って簡素化されているなど知らなかった」と驚きを隠せない様子だった。(ABEMA『今、熱い!大相撲観戦ガイド』)