<関西オープン 事前情報◇15日◇名神八日市カントリー倶楽部(滋賀県)◇6869ヤード・パー70>

4月の日欧共催大会「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」で欧州ツアー初優勝を遂げた桂川有人が、今大会と来週の「〜全英への道〜ミズノオープン」のあと、しばらく日本ツアーから離れることを決断した。


欧州ツアー1勝の資格で今シーズンの同ツアー出場資格を獲得した桂川は、最大の目標である「PGAツアーで活躍」に向けて進路変更。「ヨーロッパだけを考えてスケジューリングしました。 いまの予定的には、(日本ツアーだと)JTカップは出場したいというか、出られるかなという感じで」。日本の試合は国内男子ツアーのシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」(11月28日開幕)まで出場しない予定を明言した。

急遽のプラン変更とあって、準備万端とはいかない様子。「キャディはおそらく現地の方になりそう。友達、後輩とかにまだ聞けていないんですけど…今週中には決めたいと思っています」。少しずつ声掛けをし、海外でともに戦ってくれる相棒を見つける予定だ。
 
桂川の今季欧州ツアー2戦目となるのは、30日からドイツで行われる「ヨーロピアンオープン」。つぎに翌週の6月6日からスウェーデンで開催される「ボルボカー・スカンジナビアミックス」にも出場を予定している。「日本には合間を見てなるべく帰ってくる予定」とも話し、2試合を戦い終えた後は、海外メジャー「全米オープン」の出場権がなければ、一旦帰国する予定。そしてまた海を越えてオランダ戦に出るスケジュールで考えているという。

そんなバタバタな生活が始まる桂川は先週の日本ツアー「For The Players By The Players」をスキップし休養を取った。腰痛もあり練習はあまり行わず、ケアとトレーニングに集中。今週の月曜日に会場入りし、久しぶりにゴルフクラブを握った。腰をかばうこともなく調子自体は「悪くないです」と笑顔で話す。今季日本ツアーのラストスパートとなる今大会で、今後の自信につながる結果を残したい。目指す舞台に向かって第一歩を踏み出していく。(文・高木彩音)

大会の様子はALBA TVで4日間生配信される。


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