井上尚弥がネリを6回TKO

 ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体タイトルマッチ12回戦が6日、東京ドームで行われ、王者・井上尚弥(大橋)がWBC1位の指名挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)に6回1分22秒TKO勝ちした。いきなりダウンを喫する波乱の展開も、終わってみれば日本ボクシング界に因縁がある“悪童”を粉砕。強さを見せつけられた米メディアが“PFP1位論争”を促し、海外ファンも「間違いなくNo.1」「シンプルに2位のまま」と意見が分かれる展開となっている。

 井上の防衛を受け、米スポーツ専門局「ESPNリングサイド」の公式インスタグラムは4本のベルトを巻いた井上の写真とともに「ナオヤ・イノウエは現在、ESPNの男子P4Pランキングで2位となっている」「ルイス・ネリ戦でのパフォーマンスを受けてトップの座を得るべきか?」とつづった。

 階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」で、同局での1位は世界ウェルター級3団体統一王者テレンス・クロフォード(米国)。井上は2位となっており、その変動があるかを問いかけた形だ。

 海外ファンからは「彼にトップの座を与えるべきだ。バド(クロフォードの愛称)はあまり活動的じゃないから」「イノウエがトップ、カネロが2位、バドが3位だな」「バドは彼を超えるほど活動してない」「イノウエはこのスポーツで最もアクティブなボクサーで王者だ。間違いなくNo.1だ」「カネロを3位にして、イノウエを1位にしろ」「あの男はバドの最後の試合以降3回も戦ったんだ。トップにならないわけないだろ」など、井上を1位に評価する声が上がった。

 一方で「彼は倒されたんだ。間違いなく上がれない!」「いいや、彼はシンプルに2位のままだ。だって第1ラウンドで倒されたんだから」といった声も。初回にいきなりプロ初のダウンを喫したことの心象を指摘する声も。海外メディアやファンによる“PFP論争”は燃え上がりそうだ。

(THE ANSWER編集部)