水産庁は捕鯨の対象に新たにナガスクジラを指定する。北太平洋での調査で、十分な資源量があると判断したという。ミンククジラ、イワシクジラ、ニタリクジラに続く4種類目で、政府が2019年に商業捕鯨を再開して以来初の追加となる。

 ナガスクジラの追加について水産庁は今月上旬、パブリックコメントの募集を始めた。庁内の専門家会議での議論を経て7月にも正式に決める方針だ。国際捕鯨委員会(IWC)で採択された算出手法を踏まえて捕獲枠を今後、定めるという。

 日本鯨類研究所によると、平均的なナガスクジラは体長約20メートル、体重42トンほど。最大クラスは80トンにもなる。シロナガスクジラに次ぐ大型鯨類だ。