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 プロ野球の世界では、高い能力を持ちながらも、所属する球団の戦力状況によって一軍での出場機会に恵まれない選手も少なくない。王座奪還を目指す読売ジャイアンツは、昨オフに積極的な補強を行い、投打ともに戦力が充実している。ここでは、一軍での出場機会に飢える巨人の選手を紹介したい。

 

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秋広優人


・投打:右投左打
・身長/体重:200cm/100kg
・生年月日:2002年9月17日
・経歴:二松学舎大付高
・ドラフト:2020年ドラフト5位

 
 昨季は2桁本塁打を放ち、一時は打線の中軸を担った秋広優人。今季はオープン戦で低迷し、開幕二軍スタートとなった。
 
 二松学舎大付高では高校通算23本塁打を記録。身長2メートルの超大型野手として注目を集め、2020年ドラフト5位で読売ジャイアンツに入団した。
 

 
 ルーキーイヤーから一軍デビューすると、高卒2年目にはファームで109試合出場し、打率.275、9本塁打、38打点の好成績をマーク。
 
 昨季は一軍のクリーンアップを任されるなど、着実なステップアップを見せた。同年はシーズン終盤に状態を落としたが、最終的に121試合出場で打率.273(規定未満)、10本塁打、41打点と優秀な数字を残した。
 
 今季はさらなる飛躍が期待されたが、オープン戦では6試合出場で打率.125に終わり、開幕一軍入りを逃した。
 
 開幕後もファームで目立った数字を残せていなかったが、起爆剤として5月7日に一軍へ昇格。昨季同様の活躍が期待されていたが、7試合出場で打率.211(19打数4安打)、本塁打なしに終わり、同月20日に二軍再調整が決定した。

山瀬慎之助


・投打:右投右打
・身長/体重:177cm/89kg
・生年月日:2001年5月4日
・経歴:星稜高
・ドラフト:2019年ドラフト5位

 
 球界トップクラスの強肩を持つ山瀬慎之助。しかし、高卒5年目を迎える今季も、一軍定着は困難を極めそうだ。
 
 星稜高では、奥川恭伸(現:東京ヤクルトスワローズ)とのバッテリーで甲子園準優勝を達成。迎えたドラフト会議では、読売ジャイアンツから5位指名を受けて入団した。
 

 
 プロ入り後の2年間はファームで打率1割台と苦しんだが、高卒3年目の2022年に初の開幕一軍入り。同年6月に初のスタメンマスクを被り、プロ初安打も記録した。
 
 昨季は5試合の一軍出場にとどまったが、ファームでは72試合に出場し、打率.268、5本塁打、26打点、出塁率.402をマーク。着実な成長を示した。
 
 今季こそ一軍の戦力として期待されたが、開幕は二軍スタート。大城卓三の二軍降格に伴って5月8日に一軍昇格を果たしたが、わずか1試合の出場で同月20日に再降格となった。
 
 一軍定着にはリード面はもちろん、打撃面でも結果を残し続けるしかない。

赤星優志


・投打:右投右打
・身長/体重:175cm/82kg
・生年月日:1999年7月2日
・経歴:日大鶴ヶ丘高 – 日本大
・ドラフト:2021年ドラフト3位

 
 昨季はシーズン後半に5勝を挙げ、飛躍の兆しを見せた赤星優志。今季は新加入・高橋礼の復活などもあり、開幕ローテーションから外れる形となった。
 
 日本大から2021年ドラフト3位で読売ジャイアンツに入団すると、ルーキーイヤーから開幕ローテーション入りを掴んだ。
 

 
 シーズン途中から中継ぎに配置転換され、同年は31試合登板で5勝5敗5ホールド、防御率4.04とまずまずの数字を残した。
 
 プロ2年目の昨季は、シーズン前半こそ防御率6点台だったが、夏場以降は防御率1.36を記録。最終的に12試合登板で5勝5敗、防御率3.39の成績でシーズンを終えた。
 
 今季は先発ローテーションへの定着が期待されたが、開幕一軍入りを掴むも、ロングリリーフ要因としてスタート。
 
 4月17日からは4試合で先発マウンドに上がり、ほとんどで試合を作っているものの、いずれも敗戦投手に。さらなる安定感を見せ、先発投手として地位を確立させたい。

泉口友汰


・投打:右投左打
・身長/体重:178cm/80kg
・生年月日:1999年5月17日
・経歴:大阪桐蔭高 – 青山学院大 – NTT西日本
・ドラフト:2023年ドラフト4位

 
 即戦力の内野手として入団し、期待通りルーキーイヤーから開幕一軍入りを果たした泉口友汰。しかし、プロの壁に跳ね返された。
 
 大阪桐蔭高では3年春に正遊撃手として甲子園優勝を経験。その後も青山学院大、NTT西日本と名門チームで活躍し、2023年ドラフト4位で読売ジャイアンツに入団した。
 

 
 今季のオープン戦は15試合出場で打率.212に終わったが、内野の全ポジションをこなす守備力が買われて開幕一軍メンバーに抜擢。
 
 4月14日にプロ初スタメンを勝ち取ると、三遊間を抜けそうな打球を好捕するなど持ち前の守備力を発揮。正三塁手・坂本勇人の休養日などに、積極的に起用された。
 
 しかし、打撃では惜しい当たりもあったが、11打数でノーヒット。同月19日に一軍登録を抹消された。
 
 5月7日に再昇格後はプロ初安打を記録したが、打撃面で依然として苦しんでいる。
 
 また、巨人の内野陣は不動のメンバーとなっており、中山礼都といった若手も控えるだけに、攻守に渡って結果を残していきたいところだ。

横川凱

 
 昨季、飛躍の足掛かりを作った横川凱。今季はオープン戦で好投したが、開幕ローテーションからは漏れた。
 
 大阪桐蔭高時代は控え投手ながら、甲子園春夏連覇を経験。190センチの大型左腕として潜在能力を高く評価され、2018年ドラフト4位で読売ジャイアンツに入団した。
 

 
 高卒2年目には一軍のマウンドを経験したが、2度の育成落ちを経験するなど、苦しい時期を過ごしていた横川。
 
 それでも2022年オフに投球フォームの改造に着手すると、球速アップに成功し、支配下復帰を掴んだ。昨季は開幕ローテーションに入り、最終的に20試合登板で4勝8敗、防御率3.95とまずまずの数字を残した。
 
 今季はオープン戦で3試合登板し、いずれも無失点。結果を出したものの、チーム編成の事情で開幕はファームからのスタートになった。
 
 その後、故障した中川皓太に代わってリリーフ要因で一軍へ昇格。4月27日には先発として5回無失点の好投を見せ、今季初勝利を掴んだ。
 
 しかし、次戦は4回2失点で敗戦投手となり、5月7日に二軍再降格。早期の一軍復帰を目指し、まずはファームで好投を続けたい。

中山礼都


・投打:右投左打
・身長/体重:182cm/82kg
・生年月日:2002年4月12日
・経歴:中京大中京高
・ドラフト:2020年ドラフト3位

 
 内野のレギュラー陣がほぼ固定されている読売ジャイアンツにおいて、なかなか出番が回ってこないのが、中山礼都だ。
 
 中京大中京高から2020年ドラフト3位で巨人に入団。高卒1年目からファームで44試合に出場し、打率.309をマークするなど潜在能力の高さを発揮した。
 

 
 翌2022年には早くも一軍で50試合に出場。同年は打率.198と打撃に課題を残したが、「ポスト坂本勇人」として期待が寄せられた。
 
 昨季は年間を通して一軍に定着。自己最多の78試合に出場し、打率.239、5盗塁を記録。
 
 今季は開幕一軍入りを逃したが、4月9日に一軍昇格。同月20日の試合では代打で出場し、森下暢仁(広島東洋カープ)から今季初安打をマークした。
 
 しかし、内野陣の壁は厚く、5月7日に二軍へ再降格。現レギュラー陣に割って入るのは難しい状況なだけに、途中出場などの少ないチャンスを活かしていきたい。

 

 

 
【了】