25日のソフトバンク戦で5号ソロを含む2安打の活躍で、お立ち台に上がったプエルトリコ出身のロッテ・ソトが、2026年WBCの母国開催を大歓迎した。

 2013年の第3回大会以来、13年ぶりとなる故郷プエルトリコ・サンフアンでのWBC予選ラウンド開催が決まり、「母国のたくさんのファンの前で試合が行われるのはナイスだし
凄く楽しみだね」と笑顔。

「残念な事に、2023年のWBCでは予選ラウンドではマイアミで試合をしていたのに、決勝ラウンドに進めなかったからね。でも次回大会は、より多くの活躍するメジャーリーガーが参戦するはずだから、凄く良いチームになると思うよ」と野球強豪国としてのプライドを覗かせた。

 プエルトリコ代表は2013年に同国史上初の決勝へ進出。ヤディアー・モリーナやカルロス・ベルトランらスーパースターを擁し、準決勝では侍ジャパンを撃破。2017年の第4回大会でも決勝進出を果たし、世界一まであと一歩の所まで迫った。

「3度目の正直」を目指した2023年第5回大会、ソトは初めてWBCの舞台を経験し、予選ラウンド初戦のニカラグア戦では安打を放った。

 しかしチームは準々決勝のメキシコ戦で敗れ、悲願の優勝は道半ばで幕を閉じた。

 悲劇もあった。

 1次ラウンドで同じプールDに所属したドミニカ共和国との試合で、絶対的クローザーのエドウィン・ディアスが勝利の際にマウンドでナインと喜びを爆発させ、飛び跳ねた際に下半身を負傷。シーズンを棒に振る大怪我を負った。

「膝だった。あれは不幸だったよ」

 チームメイトだったソトは当時を苦々しく振り返る。

「今は彼(エドウィン・ディアス)も状態が回復してメジャーで投げているね。国を背負って戦えた事は素晴らしい経験だった。次回大会も、オフコース!もちろん出たい。全てが順調に行く事を願っているよ」と、早くも2年後のWBCへの出場意欲を見せた。

 現在ロッテは引き分けを挟み7連勝と絶好調。その中心にはソトがいる。

 「世界一」を目指す幕張のプエルトリカンが、チームを14年ぶりの日本一へ導く。

(取材=ニッポン放送アナウンサー・大泉健斗)