◆ 「連敗を脱出する時はこういう感じ」

 西武は25日、本拠地でのオリックス戦に6−5で勝利。長かった連敗を「8」で止めたほか、5位の楽天と「3.5」ゲーム差に迫った。

 連敗ストップへ意地を見せたかった西武は、この日は2回に先制するも中盤でオリックスからの反撃に遭い、7回表終了時点で2−5と3点ビハインドのゲームとなっていた。

 しかしその裏の攻撃で、先頭の蛭間拓哉が安打で出塁したのを皮切りに3連打が飛び出し1点を返すと、なおも安打に犠飛、さらに安打で1点差まで詰め寄る。ここで二死から打席に立った選手会長の外崎修汰がフルカウントから逆転2点適時打を放ち、再度主導権を奪い取ってみせた。

 その後は8回を平井克典、さらに9回を雪辱に燃えるアルバート・アブレイユが締めてゲームセット。5月14日(火)から続いていたトンネルからついに脱出し、オリックスとの対戦成績を4勝4敗のイーブンに持ち込んだ。

 同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した笘篠賢治氏は、連敗ストップに一丸となったナインを見て思わず「ホッとしとる……表情が」とポツリ。

 これには同じく出演した坂口智隆氏も「選手もね、絶対に目の前の一戦一戦に勝つっていう思いでやってるでしょうから。で、連敗を脱出する時ってこういう感じですよね。爆発するっていう感じで」と語り、鬱憤を晴らすかのような戦いぶりを見せた西武ナインを改めて労った。

 また続けて7回の逆転劇に話題が及ぶと、笘篠氏は「みんなが上からコンパクトに打ちに行こうというね。ガンガンみんなが大振りするんじゃなくて、謙虚と言ったら失礼なんですけど、“コンパクトに”という意識がすごく表れた連打でしたね」と分析。一発狙いではなく、あくまで打線全体でオリックス投手陣を攻略に行った西武のチーム意識に驚愕しながら語った。

 長かった連敗もついに終わりを迎え、28日(火)からは交流戦も開幕する。今までの負けを取り返し、ここからの巻き返すためにも、中断前の最終試合での勝利に期待したい。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』



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