4月27日(現地時間26日)に開催された「NBAプレーオフ2024」1回戦。ミネソタ・ティンバーウルブズを率いるクリス・フィンチHC(ヘッドコーチ)が試合終盤に右ヒザを負傷するアクシデントに見舞われるも、手術を終えた翌日の5月3日から練習に復帰したと現地メディア『ESPN』が伝えた。

 メディア向けの公開練習では、松葉杖をつきながら選手と交流していたというフィンチHC。球団運営代表を務めるティム・コネリーは「フィンチは紛れもないリーダーであり、かなりタフな男。彼がこんなに早く立ち直ったことに尊敬の念を抱いているよ。彼は現場に戻りたがっているし、(デンバー・ナゲッツとの)シリーズを楽しみにしている」と、指揮官へ賞賛の言葉を贈っている。

 膝蓋腱断裂の手術を終えたばかりではあるが、5日から始まるナゲッツとの第1戦に向けフィンチはデンバーへ移動するという。フェニックス・サンズを4戦全勝で撃破し、指揮官の帰還を間に合わせられたことはウルブズにとって“不幸中の幸い”だろう。

 フィンチHCが快適にコーチングを行えるよう、第4戦で指揮を執ったマイカ・ノリAC(アシスタントコーチ)はミーティング部屋やベンチ周りの配慮など、さまざまな選択肢を用意。その働きぶりにはコネリーも感心しているようで、彼を含むスタッフに全幅の信頼を寄せていると付け加えた。

「どこかのかしこいチームが彼(マイカ)を雇えば、素晴らしいHCになってくれるはずだ。ウチのスタッフは全員がつながっていて、フィンチは彼らを力づけていると思う。これは集団の話であって、1人だけの問題ではない。『Next Man Up(次に続く選手)』がいるように、コーチにも同じことが言えるのさ」

 今シーズンは球団史上2番目に優れた56勝26敗の戦績を残し、ウルブズの躍進に大きく貢献しているフィンチHC。次のシリーズでは前年度王者と相まみえることになるが、若手スターのアンソニー・エドワーズなどの豊富なタレントとともに、ぜひともカンファレンス・ファイナルまでたどりついてもらいたい。

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