2023−24シーズンの王座獲得をかけた「NBAプレーオフ2024」は、リーグの4強によるカンファレンス・ファイナルが繰り広げられており、このシリーズを制したチームが「NBAファイナル2024」へ駒を進めることとなる。

 そうしたなか、5月24日(現地時間23日、日付は以下同)にNBAインサイダーのマーク・スタイン記者が自身の会員制サイト“The Stein Line”を更新。今夏の注目FA(フリーエージェント)になる可能性を秘めている、クリス・ポール(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)について報道。

 キャリア19年目の今シーズン。ウォリアーズでプレーしたポールは、58試合の出場で平均26.4分9.2得点3.9リバウンド6.8アシスト1.2スティールを記録。平均1ケタ得点に終わったのは初で、アシスト数も自身2番目に低いアベレージとなった。

 ウェスタン・カンファレンス10位の46勝36敗でレギュラーシーズンを終えたウォリアーズは、9位のサクラメント・キングスとのプレーイン・ゲームを落としたことで、3シーズンぶりにプレーオフ進出を逃し、早いオフシーズンを迎えた。

 今月6日に39歳を迎えたポールの現行契約は来シーズンまで。もっとも、来シーズンの年俸3080万ドル(約48億480万円)は無保証で、6月29日のデッドラインまでにウォリアーズがポールと決別した場合、すぐさま実力派FAの1人となる。

 39歳の大ベテランへ、1シーズンを通じてスター級の活躍を求めるのはさすがに酷。それでも、ポイントガードとして現役最高級の知識と経験が備わっており、若手へのメンター役も十二分にこなすことができるため、低年俸であれば獲得へ関心を示すチームはありそう。

 スタイン記者によると、ポールはロサンゼルス・レイカーズ、サンアントニオ・スパーズと繋がりがあるという。レイカーズには長年の友人レブロン・ジェームズがおり、スパーズはビクター・ウェンバンヤマを中心に浮上することを目指しており、リーダー兼メンターとして加入する可能性があるということなのだろう。