◇4日 楽天0―2ロッテ(楽天モバイルパーク宮城)

 チーム最年長のロッテ・荻野貴司外野手(38)が好守を連発。打撃では4打数無安打1四球で得点に絡まなかったが、ガッツあふれる気迫の守りで零封勝ちに貢献した。

 「1番・中堅」で先発した荻野は4回、先頭の村林が放ったライナー性の飛球をスライディングキャッチすると、5回1死一塁では小深田が打ち返したヒット性の打球を一瞬捕球体勢に入りながらワンバウンドでつかみ、二塁への好返球で「センターゴロ」を完成。さらに中堅から右翼へ守備位置が変わった6回2死一、二塁では右中間を突破しようかという飛球にランニングキャッチで追い付き、得点を許さなかった。

 荻野は「ヒットを打てることに越したことはないですけど、しっかりやることはできたと思うんで。良かったかなと思います」と笑った。自身のチーム在籍15年を上回る在籍18年で36歳の角中も、スタメンで出て今季2度目の1試合3安打。「角中に関してはすごい打撃技術があるので、信頼して見てますし。僕も使ってもらったところでしっかり結果を出せるように、なんとかやろうかなと思っています」と語り、お互いの存在と活躍が刺激になっている。吉井監督は「本当は打撃の方でオジさんたち、みんな期待してたんですけど。石川(慎)も荻野も、守備でしっかり守ってくれましたね」とたたえた。