◇6日 ボクシング世界4大タイトル戦(東京ドーム)

 WBOバンタム級タイトルマッチは、挑戦者の同級5位・武居由樹(27)=大橋=が、王者のジェーソン・モロニー(33)=豪州=に判定勝ちした。日本ボクシングコミッション(JBC)が公認する日本ジム所属の男子として通算100人目の世界王者となった。

 攻めに攻めた武居が、最後は初経験のフルラウンドを耐え抜いた。K―1から転向した世界初挑戦で、史上初のK―1&ボクシングの世界2冠にも輝いた。最終12回はモロニーの猛攻の前にフラフラ。「八重樫さんの試合みたいだなと思いました」。会見に同席した元世界王者のトレーナーの名前を挙げておどける余裕もあった。

 現在もトレーニングで通う原点のキックボクシングジムの会長を招いての白星の意味を考えた。「古巣のジムでも『将来はボクシングの世界チャンピオンになりたい』という子供がたくさんいる。そういう道を切り開けたのは、すごく自分にとってよかった」と笑顔で振り返った。