サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦で、初優勝を狙うJ1横浜Mは11日午後7時からホームの日産スタジアムでアルアイン(アラブ首長国連邦)と対戦する。MF水沼宏太(34)は「日本を代表するクラブになるためにACLのタイトルを絶対に取りたい」と意気込んだ。

 国内3大タイトル8冠の名門も過去のACLでは16強が最高。Jリーグ勢の浦和、G大阪、鹿島がアジアの頂点に立つ姿はまぶしく、うらやましくもあり、「(横浜Mには)Jリーグで積み重ねてきた歴史はあるが、アジアのタイトルを取ったことがなくて、アジア、世界では知られていないチーム」。念願のACLタイトルを目の前にして、かき立てられる思いは強い。

 燃える理由は他にもある。父・貴史さんは横浜Mの前身、日産自動車時代の1990年にアジアクラブ選手権で準優勝。カップ戦の優勝チームが争う「アジアカップウィナーズカップ」でも2連覇を達成した。

 C大阪でリーグ杯と天皇杯、横浜Mでリーグ優勝を果たした水沼にとって、アジアのタイトルは悲願中の悲願。「父と同じように歴史に名を刻めるという喜びがある。肩を並べるためには絶対にこのタイトルを取らなければいけない」と言った。

 DF松原健(31)は「タイトルを取れるチャンスは何回も転がってはこない。全力でつかみにいくのがプロだと思う」と言い、FW宮市亮(31)は「勝つと負けるとでは天と地の差がある。日本を代表して勝ちにいきたい」と語った。