◇7日 中日0―2巨人(バンテリンドームナゴヤ)

 雪辱のマウンドで試合こそつくったが、あと一歩粘り切れなかった。先発の涌井は今季最長となる6イニング2/3、105球を投げ、3安打2失点。押し出しを含む計5四球とわずかなズレに苦しんだ。

 前回登板の1日・DeNA戦(バンテリンドームナゴヤ)では、自己ワーストとなる2/3イニング、8安打9失点KOされた。それから中5日。気合十分でマウンドに上がった。初回は先頭の丸を147キロ直球で見逃し三振。続く佐々木は空振り三振、吉川は二ゴロで難なく立ち上がりをクリア。2回1死から坂本に右前打を許すも、後続は凡退。初めて得点圏に走者を背負った5回も切り抜けた。

 7回だった。先頭の岡本和に四球、坂本が右前打でつないで、無死一、二塁。続く萩尾が犠打を決め、岸田を四球で歩かせて1死満塁。8番・門脇に対して、追い込んでから3球目の直球が少し甘く入った。中前にはじき返され、先制を許した。

 投手・山崎伊は空振り三振に仕留めたが、1番・丸にフルカウントからこの日5個目となる四球を与え、痛恨の押し出し。受けた木下は「(適時打は)勝負にいった結果だけど、ちょっとだけ甘くなりました。1点だけで粘れればよかったですが…」。ここで2番手・藤嶋にスイッチ。5四球は楽天時代の2020年10月7日の日本ハム戦(札幌ドーム)で6四球を出して以来だった。