◇10日 ヴィクトリアマイル枠順決定

 好枠ゲットで勝機が近づいた。鞍上の横山琉がG1初騎乗となるフィールシンパシー(牝5歳、美浦・小島)の枠順は8枠14番に決定。小島師は「偶数なのは良かった。行く馬が内に入ったわけだから、そこを見ながら行けるので悪くない」。14番ゲートは2014年のヴィルシーナが勝った以外、目立った成績は残していないが、展開を考えた時に好枠だと説明した。

 10日は美浦坂路で調整された。気分良さげに、リズム良く真一文字に駆け上がり、4F65秒3―14秒9を計時。「状態はすごく良くて、いい感じに見えました」と師はご満悦。続けて「近走は担当者が『もう少しこうなれば…』と言っている中でいい結果が出ていたけど、今回はその担当者も『いい』と言うくらいだから状態がいいんでしょう」と満足そうな表情を浮かべる。

21歳の横山琉は8日の会見で「この馬のデビュー戦から手綱を任せていただいて、まだ僕自身重賞勝ちもないですけど、そんな実績のないジョッキーにも、G1に乗せていただいて感謝しかないです」と恩返ししようとやる気満々。人馬ともに気力充実で、大仕事をしてもおかしくない。