◇14日(日本時間15日) ジャイアンツ2―10ドジャース(サンフランシスコ)

 ドジャースの大谷翔平選手は敵地でのジャイアンツ戦に「2番・DH」で先発出場し、5打数3安打1本塁打、2打点と活躍した。

 大谷は、小さい頃の記憶が鮮明にある。ジャイアンツのバリー・ボンズが名物のオラクル・パークの右翼席後方にある海まで飛ばす「スプラッシュヒット」の映像だ。

 この日、そのチャンスがあった。4回。相手先発ウィンの初球のスライダーを迷いなく、振り抜いた。打球は右中間へ。飛距離136メートルの特大アーチだったが、右翼席後方の柵は超えず、海には届かなかった。

 「今日打った瞬間、行くかなと思ったが、いかなかった。ちょっと残念だったが、チャンスがあれば頑張りたい」。大谷の「スプラッシュヒット」を狙い、試合開始前から4隻のボートが待ち構えたが、わずかに届かなかった。

 「バリー・ボンズ選手の映像をずっと見てきた」という。この日は、本人も来場していて、目の前で豪快な12号を放った。大谷はボンズについて「本当にメジャーリーグの打者。今よりも動き方だったりが、日米ですごく差があった時期だと思う。本当にアメリカ人らしい打ち方、洗練されたパワーヒッターというイメージ。かっこいいなと思って見ていた」。今、大谷自身がメジャー屈指の「かっこいい」ホームランヒッターとなっている。(写真はAP)