◇22日 ソフトバンク12―0楽天(京セラドーム大阪)

 楽天は負のスパイラルが止まらなかった。首位のソフトバンクを相手に2試合連続の2桁失点&零封負けを喫した。今季最長の4連敗となり、借金も今季ワーストの7まで膨らんだ。連続無得点も19イニングに伸びた。

 前日(21日)のソフトバンク戦(みずほペイペイ)で「0―21」の歴史的な惨敗に見舞われ、この日も4回を終えた時点で10点を献上した。先発した2年目右腕・荘司康誠投手(23)が自己最短の1/3イニングでKOされた。1回1死一、三塁で主砲・山川に左翼席に先制の11号3ランをたたき込まれ、その後も2四球などで満塁となったところで降板。継投した松井友飛投手(24)も2点適時打を打たれ、荘司は5失点となった。

 松井も2回に山川に2打席連続弾となる2ランを打たれるなどして4失点し、4回にも栗原に適時打を打たれてチームとして10失点目となった。プロ野球での2試合連続2桁失点は昨年8月9、10日に広島がヤクルト戦(神宮)で11&13失点を記録して以来だ。

 楽天の1試合20失点以上は球団創設1年目の2005年3月27日のロッテ戦で「0―26」と大敗して以来。チームに与え得た心理的ダメージも大きかったかもしれない。

 今江監督も「我慢という言葉が正しいか分からないが、耐え抜くしかない」と打開策を見いだそうとしたが、2試合続けて投手陣が崩壊し、打線も沈黙。なすすべなしだ。