◇22日(日本時間23日)MLB ドジャース―ダイヤモンドバックス(ロサンゼルス)

 ドジャースのチームリーダーの一人、ミゲル・ロハス内野手(35)が21日の試合で大谷翔平選手(29)に「ドッキリ」を仕掛けた。4点を追う8回。2番の大谷がベンチでヘルメットをかぶってネクストバッターズサークルに向かおうとした時だった。ロハスが大谷を見ながらヘルメットとバットを持って、ベンチを出た。「俺が代打だよ」。一夜明けた22日、ロハスが「ドッキリ」の真相を明かした。

 展開的にも代打の状況はない中でロハスの言葉に、大谷はキョトンとした表情。ロハスは中継ぎ左腕のマンティプリーがマウンドに上がったタイミングで、「前日、翔平が彼からバント安打を決めてたから、ここはバントはいらないよって(笑)。だから俺が代打だってね。すごく驚いた表情をしてたね」。横にいた仲良しのテオスカー・ヘルナンデス外野手(31)は大爆笑していた。その後、ロハスはウィル・アイアントン通訳にドッキリを説明。事情を理解した大谷は、笑いながらベンチを出ていった。

 ロハスは「負けている展開だったけど、常に翔平にはベンチでほぐれて、リラックスしていて欲しい。心地いい環境をつくりたいから、たまに冗談を言ったりしながらね。前にも、『代打ドッキリ』はフリーマンの前でしたことがあるんだよ。初めてじゃないね」。決して、戦力的にはチームの中心ではないロハスだ、ユーティリティープレーヤーであり、クラブハウスの盛り上げ役でもある。ドジャースの強さの一端を垣間見た。