◇26日 ロッテ7―1ソフトバンク(ZOZOマリン)

 ロッテの鈴木昭汰投手(25)が絶体絶命のピンチでソフトバンクの超強力打線を無失点に抑え、チームの8連勝に貢献した。

 7回の頭から登板した沢村拓一投手(36)が3者連続四球で無死満塁にすると、前日25日にセーブを挙げた鈴木が急きょ救援。代打の中村晃を投ゴロ併殺打、三森を遊ゴロと左打者2人を打ち取り、得点を許さなかった。

 「本当に神経をとがらせながら、このバッターでしっかりアウトを取るんだっていう気持ちと、絶対に甘くいかないようにっていうのを何回も念じながら投げてました。(併殺の場面は)僕もちょっと興奮したんで、あんま覚えてないんですけど、いつも僕が残したランナーを拓一さんに救ってもらっていたんで。あそこは何が何でも抑えて帰ってこようと思っていました」

 12日の日本ハム戦(エスコンフィールド北海道)でも鈴木は1点差に詰め寄られ、なおも続いた無死満塁で守護神の益田直也投手(34)を救援。このときは加藤豪を見逃し三振に仕留めたものの、続く伏見、水野に連打を浴びてサヨナラ負けを喫した。

 「あの時はサヨナラを食らってるんで。2回目は絶対抑えてやると思っていきました」。闘志あふれる投球で雪辱を果たした鈴木に、吉井監督は「しっかり自分の真っすぐが投げられるようになったのが大きい。(投ゴロ併殺打は)たぶんまぐれだとは思うんですけども、あれぐらい思い切っていつも投げてくれたらいいなと思っています」と目を細めた。