◇26日 ウエスタン・リーグ 中日11―7広島(ナゴヤ)

 右太もも裏の違和感でリハビリ調整していた中日・中田翔内野手(35)が、「4番・一塁」で実戦復帰した。適時打を含む3打数1安打で守備でも好プレーを見せる活躍。1軍再昇格に向けて「全然問題ないと思います」と万全をアピールした。

 勢いよくグラウンドに飛び込んだ。中田がスタンドを沸かせたのは5回2死二、三塁の守備。広島・内田の一、二塁間を抜けそうな打球にダイビングキャッチ。すばやく送球してアウトにした。「怖さなく、動けました。とっさの動きを違和感なくできたのは自分にとってすごく収穫です」

 この日は3打席に立ち、途中交代。「怖さがあったらストップをかけるつもりでしたが、(第1打席の内野ゴロで)真剣に走って問題なかったので、3打席いけるという判断でした」。復帰前に口にしていた守備、走塁への不安を拭い去った。

 持ち前の勝負強さも健在だ。6回2死三塁で迎えた第3打席、広島の先発・森の1ボール2ストライクから4球目の変化球にうまく合わせ、左前に落ちる適時打を放った。「しっかりバットも振れて、何の問題もなく打席に立てたと思います」と振り返った。

 11日ぶりの実戦で、走攻守の万全を強調した中田。1軍再昇格に向けて、井上2軍監督も「(1軍の首脳陣に)普通に動ける形になっていますと報告します」とGOサインを出した。立浪監督も「火曜日の練習から合流させることも検討しています」と話しており、早ければ交流戦が開幕する28日の西武戦(バンテリンドームナゴヤ)から1軍合流の可能性もある。

 中田は「最善を尽くして一日でも早くという考えもありますが、あとは首脳陣が決めること。個人的にそこまで焦ってはない。ケガに気をつけながら、その日その日で自分ができる最低限をしたいです」と言葉に力を込めた。