元中日で、現在は独立リーグ・信濃に所属する滝野要外野手が27日、自身のYoutubeチャンネルに動画を投稿し、「人食いバクテリア」に感染していたことを報告した。

 滝野は、24日に「緊急入院、手術になりました」と投稿。長野県内の病院に入院し、手術を受けていた。5月19日の試合中に、手から帰塁。前から左手の中指に切り傷があったが、20日になって腫れ、病院で診察を受けたが、打撲という診断だった。22日までの福島への遠征にも同行したが、左手全体に腫れが広がり、眠れないほどの激痛もあったため、22日夜に緊急外来で受診していた。

 この日は動画で「その後の検査で、人食いバクテリアに感染してました」とポスト。動画内では、病院内でマスクを着用して状況を説明し「手術をまたやらないといけない」「先生から昨日、人食いバクテリアでしたよと言われました。本当に危なかったんですけど、たまたま運良く生きてますけど。もうちょっと遅かったらどうなってたか。怖い」などと話した。

 人食いバクテリアは、劇症型溶血性レンサ球菌感染症の通称。国立感染症研究所によると、主な病原体はA群溶血性レンサ球菌。国内で毎年100〜200人の患者が確認されており、致死率は約30%で「極めて致死率の高い感染症」という。

 滝野は2019年に中日に入団し、22年までプレー。今年3月に練習生として信濃入りし、4月に選手契約を結んだ。