車を所有していると、必要になるのが車検です。 一般的には2年に1回実施することが多く、車検代を安く済ませたいと考えている方も多いのではないでしょうか。   そんなときにおすすめなのが、ユーザー車検です。   今回はユーザー車検とはどのようなものなのかと併せて、費用や実施の流れをまとめました。

ユーザー車検とはどのようなもの?

ユーザー車検とは、車の所有者が自分自身で車検をすることです。
通常の車検に比べて、業者に依頼する費用を抑えられるのがメリットです。
 
ただし、ユーザー車検をするには車の知識が必要になります。
準備段階からすべて自分で進めなければならないため、分からない部分は調べながら進めなければなりません。
 
インターネットの普及で情報は集めやすくなっているためハードルは下がっているものの、時間や手間がかかる点は理解してユーザー車検を検討しましょう。
 

ユーザー車検で発生する費用

ユーザー車検をする場合、必ず発生する費用は以下の3つです。

●検査手数料
●自動車重量税
●自賠責保険

検査手数料については、自動車の種類によって金額設定が異なります。
継続検査の手数料は、普通自動車が2300円、小型自動車は2200円が必要となります。
 
継続検査時における自動車重量税については、2年自家用乗用車(エコカー外・新車登録から13年未満)の場合は車両重量0.5トン以下で8200円、2年自家用軽自動車(エコカー外・新車登録から13年未満)は6600円が税額となります。
ただし、新車登録から13年経過時と18年経過時に金額が加算される点には注意しましょう。
 
自賠責保険の金額は、24ヶ月分で自家用自動車が1万7650円、軽自動車が1万7540円に設定されています。
なお、離島地域は基準となる金額が異なる点も覚えておきましょう。
 

ユーザー車検と通常車検はどのくらい費用に差がある?

ユーザー車検を利用する場合、業者に依頼する車検に比べて費用が安くなる可能性が考えられます。
 
まずユーザー車検の場合でも、法定費用の支払いが必要です。
 
法定費用の金額は所有している自動車の種類や重量によって異なりますが、4〜5万円程度になるようです。
 
業者に依頼する場合は、法定費用のほか、工賃や手数料などが発生します。
ユーザー車検に比べると数万円ほど上乗せされ、車検費用全体で10万円近くになるケースもあるようです。
 
このことから、ユーザー車検と通常の車検では数万円の差額が生まれると考えられるでしょう。
 

ユーザー車検の流れ

ユーザー車検については、以下の流れで進めるのが一般的です。

1.ユーザー車検の予約
2.必要書類の準備
3.書類の記載・受け付け
4.車の検査
5.合格後、有効期限の更新

ユーザー車検については運輸支局にて実施されています。
検査は平日のみ実施されており、運輸支局によって若干時間の違いがあるため、事前に確認しておきましょう。
 

ユーザー車検を活用すれば車検費用を節約できる可能性がある

ユーザー車検は車の知識が必要だったり、自分で部品交換する手間がかかったりしますが、その分費用の節約につながります。
そのため、車検を安く済ませたいと考えている場合にはおすすめです。
 
ユーザー車検のやり方については、インターネットでも情報を集められます。
分からない部分を調べながら進めれば、大きく困ることはないでしょう。
 
少しでも車検代を節約したいと考えているなら、ユーザー車検の利用も検討してみてください。
 

出典

国土交通省 令和5年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方(フローチャート)その5 2023年5月1日からの自動車重量税の税額表(6ページ、7ページ)
国土交通省 東北運輸局 よくあるお問い合わせ 自動車検査関係 「Q7.ユーザー車検を受けたいのですが費用について教えてください。」
国土交通省 北海道運輸局 ユーザー車検受検案内
国土交通省 関東運輸局 登録・検査手数料一覧表 2.検査手数料
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー