近年はキャッシュレス決済が一般的になっている背景もあって、クレジットカードを使用できる居酒屋なども多くなりました。それでも、一部店舗では現在も現金支払いのみとしているお店も少なくありません。居酒屋がクレジットカードを導入していないのには、ある理由があるようです。   本記事では、居酒屋でクレジットカード決済を導入していない理由を解説します。

クレジットカード決済には手数料がかかる

クレジットカード決済は、支払う客側からすると気にしないかもしれませんが、お店側はそのシステムを利用するために、一定の手数料を支払わなければなりません。具体的な決済手数料については利用しているサービスにより異なりますが、一般的には決済代金の3%前後がかかります。
 
例えば、お店側からすると100万円の売上があっても、クレジットカード決済であればその手数料として3万円を支払わなければならないのです。
 
このように手数料の支払いが積み重なると店舗によって大きな負担になるため、クレジットカード決済を導入していないところもあります。特に個人店などは、総売上から約3%も差し引かれるとなると経営面でのダメージが大きいでしょう。
 
クレジットカード決済では直接的に手数料が引かれる以外にも、カード決済した売上金を指定銀行口座に振り込んでもらうための手数料などもかかる場合があります。このような理由から支払いを現金払いのみにしているケースも多いため、店舗を利用する前にはキャッシュレス決済に対応しているかの確認が必要となります。
 

クレジットカード決済手数料はどれくらい?

店舗によって導入されている決済サービスはさまざまで、各サービスによって手数料も異なります。同時に銀行口座に売上金を入金してもらうための振込み手数料もそれぞれで設定されており、「特定の銀行への振込みであれば無料、それ以外への銀行への振込みは1回220円」「振込額10万円以上無料」など、さまざまなパターンがあります。
 
一部クレジットカード決済サービスの決済手数料は図表1のとおりです。
 
図表1

サービス名 決済手数料
スマレジ・PAYGATE 2.90%〜
Airペイ(エアペイ) 3.24%〜
stera pack(ステラパック) 2.70%〜
Square(スクエア) 3.25%〜
STORES決済 3.24%

スマレジ・PAYGATE 公式サイト Airペイ(エアペイ) 公式サイト stera pack(ステラパック) 公式サイト Square(スクエア) 公式サイト STORES決済 公式サイトを基に作成
 
このようにクレジットカード決済サービスは、それぞれ決済手数料が異なります。加えて対応しているクレジットカードブランドなども違うため、店舗によっては複数の決済サービスを導入し、幅広い顧客ニーズに応えられる環境を整えているところもあります。
 

導入手数料や月額料金もかかる

クレジットカード決済サービスを利用するためには、導入手数料や月額料金がかかるケースもあるため、中長期的な費用を考えるとかなり金額が増える可能性も高いです。
 
また、システム利用料無料のものもありますが、有料の上位プランに加入しなければ機能面で使用しづらいというケースもあるでしょう。売上額が小さい居酒屋などでは、これら手数料の負担が難しいことから、キャッシュレス決済を導入していないのかもしれません。
 

まとめ

キャッシュレス決済が導入されているケースは増えていますが、各種手数料の負担を考え、導入していない店舗も少なくないようです。居酒屋などを利用する前には、クレジットカード決済が使えるか確認しておきましょう。
 

出典

スマレジ・PAYGATE 公式サイト
Airペイ(エアペイ) 公式サイト
stera pack(ステラパック) 公式サイト
Square(スクエア) 公式サイト
STORES決済 公式サイト
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー