結婚相手を探すにあたって、年収を条件としている人は多くいます。相手の年収が高ければ高いほどいいと思う人もいるかもしれませんが、自分の倍くらいの年収のある人と交際していると気後れしてしまう人も中にはいます。   本記事では「結婚に年収差があるとよくないのか」について解説していきます。あわせて、「結婚相手に求める理想の年収」や「結婚したい理由で一番多いものは何か」についても解説します。

結婚相手に求める理想の年収とは?

結婚相手に求める理想の年収とはどのくらいなのかを見ていきましょう。クラウドファンディング・メディア「ヤマワケJOURNAL」を運営するWeCapital株式会社が実施した「年収と結婚」に関する意識調査によると、理想の年収は男性・女性(いずれも未婚)で図表1の通りになっています。
 
図表1

金額 女性の割合 男性の割合
200万円未満 1.2% 12.6%
200〜300万円未満 3.5% 16.9%
300〜400万円未満 9.4% 26.3%
400〜500万円未満 23.1% 24.3%
500〜600万円未満 23.9% 9.0%
600〜700万円未満 16.1% 4.3%

WeCapital株式会社「年収と結婚」に関する意識調査より筆者作成
 
未婚の女性が求める理想の年収で一番割合が多かったのは「500〜600万円」となっており、次いで「400〜500万円」「600〜700万円」が多い結果となりました。女性の場合は年収400万円以上ある男性が望ましいという人の割合が63%もいることが分かります。
 
未婚の男性の場合で一番割合が多かったのは「300〜400万円」で、次いで「400〜500万円未満」「200〜300万円未満」の順に多い結果となりました。女性と男性を比べると、女性のほうが結婚相手により年収の高さを求めている結果となっています。
 

結婚したい理由で多い割合とは?

「結婚しない」という選択もある中で、なぜ結婚したいと思うのかという理由について、独身男女でそれぞれ理由を比較してみましょう。内閣府の調査によると、以下のような結果となりました。
 
図表2

結婚する理由 20〜39歳の女性の割合 20〜39歳の男性の割合
好きな人と一緒に生活をしたいから 51.4% 52.7%
家族を持ちたいから 30.8% 24.0%
精神的な安らぎの場を持ちたいから 27.5% 22.3%
特にない 20.1% 27.1%

内閣府 令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書より筆者作成
 
調査の結果、女性の場合は「好きな人と一緒に生活したい」「家族を持ちたい」「精神的な安らぎを持ちたい」という順番で結婚に踏み出す人が多いことが分かります。一方、男性の理由は「好きな人と一緒に生活したいから」「理由は特にない」「家族を持ちたいから」という順番になっています。
 
「特に理由がない」という人も女性で20%、男性で27%と少なくないことが分かるでしょう。しかし結婚するにあたって「好きな人と一緒にいたいから」という理由で結婚する人が男性・女性ともに多くなっています。
 

結婚に年収差があると良くない? 近い年収の人と結婚すべきなの?

結論からいうと「たとえ年収差があっても、この人と一緒にいたいという人と結婚するのがよい」といえます。相手との年収差があることで引け目に感じてしまう人もいるかもしれませんが、肝心なのは「自分がその人と一緒にいたいかどうか」です。
 
どうしても気後れしてしまう場合は、相手に相談してみましょう。「年収差があることが気がかりになっている」ことを素直に相手に話すことで、相手が考えていることを打ち明けてくれ、解決策を提案してくれる可能性があります。
 

結婚に年収差があっても問題ない! 大切なのは相手と一緒にいたいか

今回は「結婚相手と年収差があってもいいのか」について解説しました。女性と男性で相手に求める理想の年収が異なっていますが、結婚においてはまず「自分が一緒にいたいかどうか」が一番大切なことです。年収差にこだわることなく、自分が一緒に生きていきたいと思う人を選ぶのが望ましいといえるでしょう。
 

出典

WeCapital株式会社 ヤマワケJOURNAL「年収と結婚」に関する意識調査
内閣府 令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査 報告書
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー