郡山市の総合スーパー「イトーヨーカドー郡山店」は26日に閉店する。同市西部地区のにぎわいを創出してきた中核店舗が35年の歴史に幕を下ろす。平店(いわき市)、福島店(福島市)に続く閉店で、イトーヨーカドーは県内から完全撤退する。
 郡山店は閉店後、ヨークベニマル(郡山市)が店舗を引き継いで後継店を開店させる。来年2月の開店を予定しており、改修などの事業費は約45億円を見込む。同社は後継店に入るテナントの調整などを進めている。
 閉店は、店舗を運営するイトーヨーカ堂(東京都)の親会社セブン&アイ・ホールディングス(HD)が進める経営合理化の一環。東北、信越地方と北海道の17店舗を全て閉店または売却する方針で、このうち福島店は閉店後も跡地の利活用について具体的な方針が決まっていない。
 県内のイトーヨーカドーは平店が2021年2月、福島店が今月6日に閉店した。郡山店は1989年に開店。営業時間は通常午前10時〜午後9時だが、最終日は午後7時で閉店する。