左右両サイドのオランダ人DFが補強候補に

 イングランド1部アーセナルは今夏の移籍市場で昨夏のDFユリエン・ティンバーに続き、再び守備的な選手の補強が噂されている。左右両サイドのDFが候補に挙がっているなかで、英メディア「Caughtoffside」は優先して強化されるのは左サイドの可能性が高いと報じた。

 今季のアーセナルはリーグ戦37試合で28失点。首位マンチェスター・シティ(33失点)を抑えてリーグ最少失点を誇っている。DFウィリアム・サリバとDFガブリエウ・マガリャンイスの2センターバックや新守護神GKダビド・ラヤらの活躍で堅守を築いた。

 それでも、特にサイドバック(SB)は開幕戦でシーズン絶望の重傷を負ったティンバーなど負傷者が多かったこともあり、今夏にはさらなる補強の噂が絶えない。

 アーセナル専門ジャーナリストのチャールズ・ワッツ氏はアーセナルが今夏に獲得する可能性がある選手としてドイツ1部レバークーゼンのDFジェレミー・フリンポンとオランダ1部アヤックスのDFヨレル・ハトの名前を挙げている。フリンポンは攻撃に特長がある23歳の右SB。一方、18歳のハトは左利きで、センターバックとSBの両方でプレーできる選手だ。

 奇しくも、2人は昨夏に加入したティンバーと同じオランダ人選手だが、ワッツ氏は「もし補強するとすれば、右SBをカバーできる選手よりも、左サイドの選手になると思う」と語り、強化の優先度的にフリンポンよりはハトのほうが獲得の可能性が高いと指摘していた。ハトは3月にアヤックスとの契約延長を果たしたばかりだが、同氏は移籍の可能性を完全に否定することはできないと考えているという。

「今季のアーセナルを見ていると、守備の左サイドはアルテタが変更を繰り返していたエリアだ。ユリエン・ティンバーの怪我がなければそのような状況にはなっていなかったかもしれない。彼は右SBとして加入したが、怪我をする前は左SBとして素晴らしいオプションになりそうな気配を見せていた。ベン・ホワイトは今季も右サイドで素晴らしいプレーを見せた。特に冨安健洋の存在も考慮すると、アーセナルの右サイドは充実している。だから私はフリンポンのような右SBが今夏のプライオリティーだとは思わない」

 チーム最大のストロングポイントとなった堅守をさらに強化する補強が噂されるアーセナル。夏のマーケットでどのような動きを見せるのか注目だ。

FOOTBALL ZONE編集部