J3勢の富山、J2の長崎がそれぞれJ1クラブを下す

 ルヴァンカップは5月22日に1stラウンド3回戦の試合が各地で行われ、プレーオフラウンドに進出する10チームが決定した。そこでは、J3勢のカターレ富山が昨季のJ1王者ヴィッセル神戸を下し、J2勢のV・ファーレン長崎がアジアを3回制している浦和レッズを下す番狂わせを演じた。

 富山は前半の内に先制を許したものの、後半にオウンゴールで追い付くと延長戦までを1-1で終えてPK戦に。先攻の神戸は1人目のFW宮代大聖がクロスバーに当てて失敗。その後は両チームが次々に成功させていき、富山は5人目のDF川上優樹が冷静にゴール左へ蹴り込みPK戦のスコア5-4で勝利した。これにより、富山はJ3勢で唯一の勝ち残りとなった。

 また、長崎は0-0で迎えた後半25分に相手FWオラ・ソルバッケンと競り合ったDFモヨ・マルコム強志が身体を入れてゴールキックに。しかし、ここでの競り合いに怒りを見せたモヨがソルバッケンに頭突きをしてしまい、審判団が協議した末に山下直美レフェリーがモヨにレッドカードを提示し、残り時間を10人での戦いを強いられた。それでも後半33分に右サイドからMFマルコス・ギリェルメがクロスを入れるとFWフアンマ・デルガドが相手と競り合いながらヘディングでゴール。そのまま1-0の勝利を収めた。

 そのほかのカードでは、セレッソ大阪がJ3のFC琉球に、アルビレックス新潟がJ2のブラウブリッツ秋田に、名古屋グランパスがJ2の横浜FCそれぞれ勝利し、J1勢が下部カテゴリーのチームを順当に下した。北海道コンサドーレ札幌はJ3勢のAC長野パルセイロを相手にPK戦まで持ち込まれたものの、PK戦のスコア5-3で振り切った。

 J1勢同士の対戦では、サンフレッチェ広島が東京ヴェルディ、FC町田ゼルビアが鹿島アントラーズ、柏レイソルがアビスパ福岡、FC東京がサガン鳥栖にそれぞれ勝利。16強相当となるプレーオフラウンドへの進出を決めた。

 プレーオフラウンドでは勝ち残った10チームがホーム&アウェーで対戦し、勝ち残った5チームがAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で決勝トーナメントに進出した横浜F・マリノス、川崎フロンターレ、ヴァンフォーレ甲府を加えたプライムラウンド(8強)に進出する。

 プレーオフラウンドの組み合わせは以下の通り。(左が第1戦をホーム開催)

カターレ富山(J3)×北海道コンサドーレ札幌(J1)
FC東京(J1)×サンフレッチェ広島
アルビレックス新潟(J1)×V・ファーレン長崎(J2)
セレッソ大阪(J1)×FC町田ゼルビア(J1)
柏レイソル(J1)×名古屋グランパス(J1)

FOOTBALL ZONE編集部