最終節でアトレティコ相手に0-2の敗戦

 スペイン1部レアル・ソシエダは5月25日、ラ・リーガ最終節でアトレティコ・マドリードと対戦し0-2の敗戦を喫した。フル出場した日本代表MF久保建英は決定機もあったが、現地では一定の評価は与えられたものの「爆発力はなかった」と指摘している。

 今シーズン開幕10節までで5得点2アシストと好スタートを切った久保。だがその後は怪我もあり得点ペースが失速した。第37節ベティス戦(2-0)では出番のなかったなか、迎えた最終節はスタメンに復帰している。

 アトレティコ戦で久保は、右サイドで序盤からスペイン代表DFセサル・アスピリクエタをかわしチャンスを作るなど存在感を発揮。前半15分には左へと流れていた久保がヒールパスで相手の逆を突くプレーもあった。

 そんな久保に最大のチャンスが訪れたのは、0-1で迎えた後半15分。右サイドからカットインで切り込み相手守備3人を無効化する。ペナルティーエリア手前から強烈な一発を放つも、GKヤン・オブラクが触れて枠から逸らしゴールとはならなかった。

 後半アディショナルタイムに2失点目を喫したソシエダは0-2で堅守アトレティコに敗戦。今シーズンを16勝12分10敗、ラ・リーガ6位の成績でフィニッシュしている。

 このゲームについてスペイン紙「ムンド・デポルティーボ」は「シーズンを良い結果で締めくくることができなかった」と指摘。フル出場した久保について「後半最も大きなチャンスを作った」とゴールに迫ったシーンを振り返った。

「久保は相手選手3人の間に割って入り、トリックスターさながらの技を見せたが、エリア手前からのシュートはオブラクの好守に阻まれた」

 一方スペインメディア「エル・デスマルケ」は選手を10段階で評価。日本人MFには6点を与え「先発イレブンに戻り、何度か危険なチャンスを作った」と安定したプレーを称えたものの「アジアカップ前の爆発力はなかった。彼にとって長いシーズンを終えた」と、過密日程もありコンディションを維持できなかった点を指摘している。

 今季久保は公式戦40試合に出場。7ゴール5アシストの数字を残している。移籍の噂も海外では報じられるなか、来シーズン以降の久保にはどんな未来が待ち受けているだろうか。

FOOTBALL ZONE編集部