UAEのアル・アインが2戦合計スコア6-3で横浜FMを下してACL優勝

 横浜F・マリノスは現地時間5月25日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝の第2戦でアル・アイン(UAE)と対戦。ホームで開催された第1戦で2-1と先勝してアドバンテージを持って臨んだ敵地での第2戦だったが、GKポープ・ウィリアムが退場処分を受けるなど苦しい戦いを強いられ、最終的に1-5で大敗。2戦合計スコア3-6で敗れ、初のACL優勝はならなかった。この結果に中国のメディアやファンも注目している。

 ドイツの移籍情報サイト「Transfermarkt」の中国での管理人を務めているAsaikana氏は、「最近5回で3回、西アジア勢が優勝。西アジア勢が力関係で逆転している」と投稿。コメント欄でも、「圧倒的資金力を持つサウジアラビアの2強(ブラジル代表FWネイマールら擁するアル・ヒラルと、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドら擁するアル・ナスル)を倒してきたアル・アインの優勝は順当だ」「今後、東アジアのチームが勝つのは難しい。かつての(中国の)広州恒大くらいの資金力や戦力がいる。さもなくば、西アジアの富豪で持ち回りになってしまう」という意見があった。

 著名なジャーナリストの苗原(ミャオ・ユァン)氏も、「西アジアが金を賭けずに優勝する日本人の目論見を打ち砕いた」と投稿。横浜FMも決して節約しているわけでなく、Jリーグの中でも十分に資金を投入しているはずだが、サウジアラビア、UAE、カタールといった西アジア勢の前ではそう映ってしまうようだ。

 なおこの試合、両監督のエルナン・クレスポ氏(アル・アイン監督/元アルゼンチン代表FW)とハリー・キューウェル氏(横浜FM監督/元オーストラリア代表FW)は、現役時代の2005年にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝ACミラン対リバプールで対戦した因縁(通称・イスタンブールの奇跡)がある。当時はキューウェル氏が所属するリバプールが0-3から追い付いて劇的優勝で全世界を驚かせたが、今回はクレスポ氏が第1戦の負けを逆転しての優勝を飾った。

「イスタンブールで逆転されたクレスポが、監督としては逆転でリベンジした」と、当時の因縁と絡めて懐かしむファンも多かった。

FOOTBALL ZONE編集部