新監督とクラブとの間を取り持つ橋渡し役として白羽の矢

 イングランド1部リバプールを今季限りで退団する元スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラに古巣のスペイン1部FCバルセロナ復帰の可能性が伝えられている。シャビ・エルナンデス監督の解任を受けて、ハンジ・フリック氏の就任が確実視されるなかで、新指揮官のアシスタントとしてチアゴの存在に白羽の矢が立っているとスペイン紙「AS」が報じた。

 33歳のチアゴは2020年からリバプールでプレーしていたが、度重なる負傷の影響で今季は公式戦の出場が1試合にとどまった。そして、5月17日に今季限りで退団することがクラブから発表された。

 今後の去就が注目されるなか、古巣のバルセロナがチアゴに接触しているという。バルセロナは解任されたシャビ監督の後任として、ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンやドイツ代表などを歴任したフリック氏の招聘が有力となっている。クラブのスポーツディレクターを務めるデコ氏は、ドイツ語とスペイン語が堪能で、新監督とクラブとの間を取り持つ橋渡し役を探しており、そこでドイツで7年間のプレー経験があるチアゴが候補になっているようだ。

 レポートによれば、チアゴのほかにもDFマルク・バルトラ(ベティス)やMFハビ・マルティネス(カタールSC)などがバルサが求めるプロフィールを持った人物としてリストアップされているという。実際にバルセロナがコンタクトをとっているのはチアゴのみで、マルティネスはバルセロナでプレー経験がない点、バルトラは2人に比べればドイツ語の能力が劣る点がネックだと指摘されている。ただし、チアゴもまだ選手としてプレーを続ける可能性があるため、オファーを受け入れるかどうかは現時点で不透明だ。

 同様にシャルケとバルセロナでプレー経験を持つMFイバン・ラキティッチ(アル・シャバブ)の名前も取り沙汰されているようだが、同紙はこのクロアチア代表MFに関しては「実現困難なオプション」と伝えていた。

 新体制で新たなスタートを切るバルセロナは理想の人材をクラブに引き入れることができるのだろうか。

FOOTBALL ZONE編集部