●DF:バンデラ吉田健太(ばんでら・よしだ・けんた)

 多くの日本人選手が欧州トップレベルでプレーしているが、それと同じくらいに欧州下部組織でプレーする選手も多い。Jリーグでプレーすることなく海を渡る選手もいれば、幼少期から海外で過ごす選手もいる。今回は欧州クラブの下部組織でプレーする日本人選手を紹介する。※成績、プロフィールは『transfermarkt』を参照。

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生年月日:2008年5月5日
所属クラブ:レアル・ベティスU-16

 スペインで生まれ育ち、レアル・ベティスのカンテラ(育成組織)でプレーしている日本人選手がいる。サッカーU-16日本代表のバンデラ吉田健太だ。スペイン人の父と日本人の母の間に生まれ、幼い頃から地元のクラブでサッカーに親しんできた吉田はベティスにその才能を見込まれた。

 現在レアル・ベティスのU-16チームにあたるカデーテAに所属している吉田は、ポリバレントにサイドバックとセンターバックとしてプレー可能なDFだ。吉田は日本代表とスペイン代表の双方でプレーする資格を有していたが、日の丸を背負って戦うことを選択した。

 2024年2月に行われたU-16アルガルベカップを戦う唯一の海外組メンバーとして世代別日本代表に初招集されて注目を集めると、翌3月のモンテギュー国際大会を戦うメンバーにも名を連ね、U-16メキシコ代表戦、U-16チェコ代表戦ではスタメン出場している。スペイン出身のため言語の壁はあるようだが、左サイドバックとして着実にこの年代で実績を積んでいる。

 吉田はこのまま成長し、目標としているトップチーム昇格を果たすことができるか。将来のA代表候補として、今後の活躍が注目される選手である。

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