ユルゲン・クロップ監督のもとで、名門リバプールのスタメンを移籍初年度からつかんだ日本代表MF遠藤航。そんな彼のパフォーマンスは、地元メディアから見てどのようなものだったのだろうか?地元メディア『ANFIELD INDEX』は現地時間25日に今季の遠藤のパフォーマンスを振り返り評価をしていた。

 同メディアは、「リバプールが遠藤を獲得したことには大きな衝撃を受けた」と述べた上で、「合計43試合に出場し、ピッチの上で2,758分もの時間を過ごした。必要に応じてさまざまな役割にも適応し、シーズンを通してリバプールの中盤に厚みをもたらした」と、長い離脱もなく試合に出場し続けた遠藤を評価していた。

 また、印象的だった試合として、UEFAヨーロッパリーグでトゥールーズを5-1と大差で破った一戦を紹介。記事では、「Whoscored.comによると、シーズン最高の評価である8.83を獲得した」とトゥールーズ戦でのスタッツを紹介し、「カウンターを仕掛ける能力は決定的なものであり、チームに完全に溶け込んだときに遠藤が与える影響の可能性を証明した」と、遠藤のパフォーマンスを賞賛していた。

 一方で、今季遠藤がもっとも活躍できなかった試合として、リバプールが0-2で敗れたプレミアリーグ第29節のエバートン戦を挙げていた。同メディアは、「パフォーマンスが低下したように見え、シーズン終盤に彼が直面したいくつかの苦戦を浮き彫りにした」と述べた上で、「ハイプレスとフィジカルなプレーに苦戦した。この試合は、プレミアの容赦ない激しさに適応する上で彼が直面した課題を強調した」と、遠藤の課題を指摘している。

 最終的に、同メディアは、「リバプールでの最初のシーズンは、学習の連続だった」と前置きし、今季の振り返りと来季の展望について次のようにまとめていた。

「シーズンの初めはプレミアリーグのペースとフィジカルの強さに苦戦し、一貫性のないパフォーマンスに終わった。しかし、シーズンが進むにつれて、リバプールが期待していた選手の片鱗が見え始めた。ポジティブな面もあるが、リバプールが来シーズン、あらゆる面で挑戦するためには依然としてアップグレードが必要かもしれないというファンの一般的な意見は残っている。来シーズンの焦点は、体力の維持とプレミアリーグへのさらなる順応にあるはずだ。日本人ミッドフィールダーは期待以上の働きを見せたが、残念ながらほとんどのファンはアップグレードを求めるだろう」

遠藤航の順位は? 欧州日本人、年俸ランキング1〜10位
【遠藤航・現地取材コラム】今までとは違う新しいアンカー像。「他のチームでは…」リバプールが求めるミッション
もう見たくない…。リバプールで嫌われすぎた選手6人