多くのコミュニティで存在するボスママ。ママたちにとって、ボスママといかに上手に関わるかは大切なポイントですよね。今回は、筆者の友人が実際に遭遇した「子供を悪用するボスママ」について話を聞いてきました。

おやつ交換は必要?

私の息子(小3)はスイミングを習っています。この春から曜日変更をしたのですが、そこで少し困ったことが……。

練習後は各自持ってきたお菓子を食べるのが、子供たちのルールになっています。帰るまでにお腹も減るでしょうし、それは理解できます。ただ、変更後の曜日では、毎回子供同士でおやつ交換をするというのです。

私は他の子の分までお菓子を準備するなんて無駄だし、食物アレルギーの心配もあると思い、おやつ交換には否定的でした。

しかし、持たせたお菓子に対し「これじゃあ足りない。みんなと交換しなきゃだから」と言う息子。それでも私は「交換するためにお菓子を持たせるわけじゃない」と毎回1人分のお菓子だけを持たせていました。

お菓子はボスママの子供のため

そんなある日。お迎えに来た私を見つけた息子は、私の方にトボトボと元気のない様子で歩いてきました。

「どうしたの?」

「おやつ交換できないって言ったら、A君のママからケチな子って言われた。あんな子には関わるなって」

その後、息子と周りから話を聞けば、A君はスクール内で成績トップクラスの超有名人。そんな子供を持つA君ママは鼻高々で、いつも取り巻きを引きつれている、完全にスクール内のボスママです。

A君ママは毎回「おやつ交換」と称し、周りの子供たちにお菓子を持ってくるように指示していました。おやつ交換と言っても、A君はママからの指示で取り巻きの子供以外には何もあげません。他の子からは一方的にもらうだけ。

「Aは人気者だから、たくさんお菓子を持ってきても足りなくなっちゃうの」とA君ママは高笑いしているのだとか。

ただ、A君にお菓子を持っていかないと「ケチな子」とA君ママから目を付けられ、意地悪されるというのだから、本気でふざけています。

ボスママは全力で避けるべし

初めて真実を知った私は息子に謝りました。

「今まで気付いてあげられなくてごめんね。でも、A君のためにお菓子を持っていくのはおかしいと思う。もう悩まないで済むようにするからね」

その後、息子はA君とは違う曜日にクラス変更。A君やA君ママに会うことはなくなり、一件落着となりました。

自分の子が優秀だからといって、その立場を利用し、他の子から搾取するのはおかしいと思います。こんな面倒くさいボスママには何を言っても無駄。子供を守るために、うまく付き合っていくという選択肢もありますが、この場合は全力で避けることが一番かもしれませんね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:花澤ひかる