海外に行くと、日本との文化の違いに驚く方も多いかと思います。
以前、オーストラリアで1年間ワーキングホリデーを行っていた際に、私も驚きの出来事がありました。何があったのか私の体験談をご紹介します。

日本と海外の文化の違い

私は数年前にオーストラリアでワーキングホリデーを行っていました。
元々海外が好きで、旅行であちこちに行ったり、留学に行ったこともあるのですが、1年間も長期で滞在するのは初めて!
緊張と期待を胸に豪州生活が始まりました。

海外と日本の違いって多いですよね。
例えば
・部屋に靴のまま入る
・湯船には浸からない
・国によってはトイレットペーパーを流せない
以前からさまざまな文化の違いを感じることはありましたが、オーストラリアに来てさらにもう1つ衝撃の食文化の違いを知りました。

大好物の「アレ」が激安!

オーストラリアは物価が高く、ラーメン1杯でも2,000円以上するお店も少なくはありません。
そのため、自炊をすることで食費を抑える人が多いのですが、私もその1人。
なるべく夕飯は自炊で賄っていました。
スーパーに行けば果物やオージービーフなどは意外と手頃価格だったりするので一気に買って冷凍保存しておきます。

そんな中、私にはお気に入りの食材がありました。
先述の通り、オーストラリアはお肉がなかなか安い!
肉コーナーに行くと、牛豚肉はもちろん、内臓肉なども豊富に揃っています。
鳥の砂肝なんて300gくらいの量で200円程度だったりもします。
そして、運が良いと牛タンがまるまる1本売っているのです。
まだ下処理前の皮などがついた状態なので、自分で皮を剥いだりしなくてはならないのですが、1本が大きさによっては400円〜700円程度で購入できるのです。
日本人や韓国人の友人はスーパーに行っては、今日は牛タンはあるかなと牛タンチェックをし、売っていた場合は即購入!
1本買えば3日分くらいに分けられるほどの量があるので、よく牛タンパーティをしていました。

遊びに来たオージーがドン引き

しかし、これはオーストラリア人からすると異様な光景だったのです。

ある日、ホームパーティにオーストラリア人の友人を招き飲み会をしました。
おつまみにはもちろん牛タンも!
あらかじめ下処理はしておいたので焼いて食べるだけ。
ミディアムレアくらいに焼いてテーブルに出しました。

すると、オーストラリアの友人が
「What!?」

焼かれた肉を見て驚いている様子。
牛タンだよ〜と説明をすると
「Oh My God!!!」

なぜかあ然としているのです。
嫌いなのかな? と思い聞いてみると、なんとオーストラリアでは牛タンは犬の餌なんだとか!
だから安く売っているんだと説明するオーストラリアの友人。

まさか、自分の大好きな牛タンが犬の餌だったなんて……
(オーストラリアの犬たち、ずるい!!)

これも1つの文化の違いですよね。
でも牛タンが美味しいことには変わりないし鮮度にも問題なかったので、その後もワーキングホリデーが終わるまでたくさんの牛タンを捌いて過ごしましたが、オーストラリアの友人からすると、クレイジーと思われていたかもしれません。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Natsumi.K