22日の試合で「WAR」がナ・リーグ1位に浮上した大谷

 史上初となるDHでのMVP獲得へ、視界は良好だ。ドジャースの大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、4打数2安打1打点2盗塁の活躍を見せ、データサイト「ファングラフス」が算出するWARでリーグトップに浮上した。

 WARという指標は、打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す。大谷は21日(同22日)の活躍で「3.2」となっており、17本塁打をマークしているアストロズのカイル・タッカー外野手に次いで両リーグ2位。チームメートのムーキー・ベッツ内野手を上回ってリーグ1位に浮上した。

 WARはMVP争いでも重要な要素になっている。守備をしない分だけ減点となる指名打者は不利とされているが、圧倒的な打席成績で高数値を記録している。シーズンの65%以上をDHで出場した選手の歴代最高は、1995年にエドガー・マルティネスが記録した7.0となっている。

 大谷のWARがリーグトップに浮上し、ネット上のファンも「大谷は足もあるからDHでもWARを稼げている」「遂にWARトップに」「二刀流でのMVP選出より価値があることなのかも」「DHなのにWARでトップ」と注目していた。

 DHを主戦場でMVPに輝いた選手はこれまで1人もいない。ライバルはショートも守るベッツ。シーズンが終わった時にどのような数字になっているのかが楽しみだ。(Full-Count編集部)